「強い屈辱と悔しさを覚える」JAおきなわ過重労働問題 会見受け男性がコメント(全文あり)

JAおきなわの男性職員が2025年過重労働で倒れ、その後障害が残ったとして労災認定を受けた問題で、2026年3月2日にJA側が行った会見について、男性職員は「誠意が全く感じられず強い屈辱と悔しさを覚える」とコメントしました。

この問題は2025年7月、JA南部地区営農振興センターに所属する30代の男性職員が月236時間もの時間外労働などをしたことで脳出血で倒れ、左半身に麻痺が残り労災認定を受けているものです。

JAおきなわは労災発生から半年以上が経った2025年3月2日会見を開き、幹部が男性に謝罪しました。会見を受けて男性は弁護士を通じて「JAおきなわの回答は、その場しのぎの『逃げの回答』に終始しており、誠意が全く感じられず強い屈辱と悔しさを覚えています」などとコメントを発表しました。

また、今回の会見に男性の直属の上司が出席していないことに対し「自らの責任に対する自覚がないのではないかと疑わざるを得ず、苦しさや辛さを訴えてもまた無視されたような気分」とし「再び同じ悲劇が起こるのではないか」と危機感を示しました。

担当弁護士によりますと、男性は現在リハビリのため通院を続けていて、治療が終了次第JAおきなわに損害賠償請求を行うとしています。

以下2025年3月2日のJAおきなわ記者会見に対する男性のコメント全文です。

JAおきなわの会見における回答は、その場しのぎの「逃げの回答」に終始しており、誠意が全く感じられず強い屈辱と悔しさを覚えています。本当のことを包み隠さず明らかにするよう強く求めます。

(1)JA側は会見で「超過勤務の把握は翌月になる」と説明しましたが、これは明らかに誤りです。現場では日々勤怠を入力して残業申請を行い、即座に承認されていました。また、三六協定の残業上限時間延長申請も行い承認されていたので、どんなに遅くともその時点でJA側は把握できたはずです。さらに、豊見城支店の部長からも「長時間残業で現場が大変だ、何とかすべきではないか」と電話連絡がされていたはずであり、JA当局が当時の状況を確実に把握していたことは間違いありません。仮に人事部が把握していなかったとしても、直属の上司は確実に理解していました。

(2)今回の謝罪会見に、現場の責任者である直属の上司が一人も出席していないことに強い憤りを感じます。直属の上司には自らの責任に対する自覚がないのではないかと疑わざるを得ず、私の苦しさや辛さを訴えてもまた無視されたような気分です。また、長時間労働の背景を「繁忙期であればやむを得ないとする組織風土が影響した可能性」と言葉を濁していますが「可能性」の話でお茶を濁すのではなく、具体的な原因をしっかりと究明すべきです。このような対応では誠心誠意が全く感じられず、再び同じ悲劇が起こるのではないかと強い危機感を抱いています。

(3)私が入院してからの半年間、JA側は一体何をしていたのでしょうか。私が自ら会見を開くまで何も考えていなかったのかと強い憤りを感じております。私の出来事は半年間完全に埋もれてしまっており、組織としてまともに向き合っていなかったのだと思わざるを得ません。また、今回の会見で突如「他にも過重労働の職員がいた」と公表しましたが、JA側の「翌月に把握できる」という理屈に従っても、遅くとも昨年8月の時点では把握できていたはずです。なぜこのタイミングでの公表になったのか疑問であり、私が会見を開かなければ、この事実も隠し通すつもりだったのではないかと不信感を抱いています。

(4)会見において「SOSのメールの後に2~3人の職員が派遣された」との説明がありましたが、実際にはそのような応援人員は派遣されていません。(半年以上前の出来事であり記憶が曖昧な部分はありますが、状況を改善するような人員派遣があったとは認識しておりません。)