八重山教科書問題

 

下村文科大臣「違法状態なわけですから法治国家として解消するのは当然のことだと思います」

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3月。下村文科大臣は八重山の教科書問題をめぐり、竹富町に対して是正要求。国が市町村に是正要求という全国でも初めての事態に県民からは怒りの声が上がりました。

音活かし「教育現場への国の介入許さんぞー!」

自らも戦争経験者である元教員の仲村貞子さんは国が教育へ介入することは戦前の教育に戻りかねないと危機感を募らせました。

仲村貞子さん「子どもや孫はまたあの道をたどってきてはどうにもなりません」

6月。県教育委員会は法の改正に基づき、竹富町教育委員会の八重山採択地区からの離脱を認め、8月、竹富町教育委員会は改めて中学校の公民教科書に「東京書籍」を採択しました。

学力テスト

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一方ではこんな明るい話題も。諸見里教育長「この快挙は」4月に実施された全国学力テストの結果、小学生が初めて最下位を脱出、全国24位まで成績が上がりました。

私たちは大幅な成績アップを見せた那覇市の小学校を取材。放課後や長期休暇に補習授業を行ない分からない生徒をそのままにしないことなど、学校現場で様々な努力が行なわれていることがわかりました。今後、小学校だけでなく中学校の学力向上への取り組みが課題です。

障害者条例施行

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4月。全国で6番目となる障がい者条例が施行。重度の知的障害と自閉症を持つ仲村伊織くん。地域の同級生と成長させたいという両親の思いから特別支援学校ではなく自宅近くの公立学校へ通っています。

伊織くんのお母さん「北欧ほどインクルーシブが整っていないですが、今この子の周りは心のバリアフリーがある」5月には福祉先進国と言われるデンマークから障がい者と健常者が共に学ぶ専門学校の学生が沖縄に。

ラウツ校長は全ての個性を尊重し、平等に学ぶ機会を与えるべきだと沖縄の共生社会の実現へエールを送りました。障害がある人もない人も等しく生きる社会が今、求められています。

待機児童問題

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9月。県内の待機児童の現状が発表されました。沖縄県は1721人と東京に次いで多い現状。県では、潜在的待機児童を含めると1万1千人の受け入れ体制が必要と考え、ソフトハードの両面への対策を強化。2017年度末までに待機児童のゼロを目指す方針です。

石川キヨ子園長「毎日動き回る子ども達を追いかけるだけでなく安定した環境があれば」働く保育士が継続して働ける。そして何より子ども達が安心して過ごせる場所であることも忘れてはいけません。

子どもの貧困

7月。日本の子どもの貧困率は16.3%。6人に1人が貧困家庭にあるという衝撃の数字が示されました。平均所得が低く、1人親世帯も多い沖縄ではさらに深刻なことが予想されます。生活保護世帯や要保護世帯の子ども達に学習支援をする無料塾。

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音活かし「おいしい」と食事をする子どもたち。生活保護世帯にあり、さらに不登校やひきこもりなどの課題を抱える生徒のための居場所。必要であるはずのこうした取り組みが来年度から国の制度変更のため、継続の危機に直面しています。

ククル金城隆一代表「ここにきている子たちがこのスペースがなかった時におそらく地域で孤立した状態で中学校を卒業していったはず」

可能性あふれる子どもの未来、弱い立場の人が生きる希望「教育・福祉」にもっと多くの目を向けてほしい。そう感じたこの1年でした。