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16日に投票日を迎える県知事選挙。

これまで選挙のたびに投票率が低いことが指摘されている若者層ですが今回の選挙では、無関心ではいられないと行動する若者たちもいました。

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イベントを企画した元山仁士郎さん「(知事選を前に)同世代の人たちと話すことができればいいんじゃないかということで今回のツアーを企画しました。」

おととい、県庁前からスタートしたバスツアー。今回の県知事選挙を前に、最大の争点となっている基地問題の現場を巡りながら参加者同士で意見交換をしようというもの。主催者も参加者も20代が中心。若者による若者のためのイベントです。

参加者「県知事選、しっかりとした判断をして投票したいという思いから参加しました。」「(今回の知事選は)自分が結婚して子どもが生まれるまでつながることだと本当に思っています。」

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移動のバスの中では参加者に候補者4人のパンフレットが配られ、それぞれを比較しながら議論を展開しました。4人が立候補している今回の知事選挙。各陣営とも、若者層の取り込みに動いています。

下地さんは動画サイトを積極的に利用。生放送に自ら出演し若者からの質問に答えるなど自身の政策をPRしています。また、参加者がのべ3000人を越えた早朝のゴミ拾いではその地域の人々との交流を図っています。

参加者「知事選出る人と一緒に、掃除できることで(政治について)自分で調べたりすることが増えたんで、そこらへんが変わったと思いますね。」

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下地幹郎候補「今回の選挙は、若い人たちから支持が得られるかどうかが大きなポイントなんで、若い方々が何かのきっかけで政治にアプローチ出来れば一番いいなと。それをやりたい。」

喜納さんは、地域の綱引きへ飛び入り参加するなど「楽しくて面白い選挙」をモットーに選挙活動を展開しています。歌手としての知名度を生かし出身地である沖縄市で行ったライブ活動には、小さな子どもを連れた若い親子の姿なども多く見られました。

ライブを聞きにきた女性(30代)「沖縄を本当に盛り上げる、沖縄の大切なところも残す・守っていける人を選びたいと思っています。」

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喜納昌吉候補「若い年代こそね、辺野古の問題は利権ではなく理念に変えなくちゃいけない。私は沖縄のように小さな島だからこそ、何もないからこそ人類の夢を語ることが出来る唯一のポジションだと思っている。」

翁長さんは、先月、支持者らが主催し、青年祭を開催。各地域の若手議員と共に、若い有権者に支持を訴えています。また、支持団体の青年局が積極的に活動しこれまで政治には無関心といわれてきた若い世代が関わりやすい環境づくりに取り組んでいます。

参加者「ぜひ勝って沖縄の声を発信してほしいなという強い思いはありますね。」

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翁長雄志候補「やっぱりこれからの時代は皆さん方の時代だなと。皆さん方に私たちのものを受け継いで、さらに20年30年先を見ながら、考えていくとこういうことになるのかなということ。」

現職の仲井眞さんは若者の集まるスポーツイベントなどに積極的に顔を出し、現職としての実績や、自身の政策について演説を行いました。また支持団体主催で行われたイベントに招かれ若者からの質問に答えるなど、交流を図っています。

20代男性「知事選は今季限りと周りから聞いていたんですけど、なぜ出馬されたのか聞きたいです。」

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仲井眞弘多候補「普天間の基地問題の解決、沖縄が今動き始めた部分がもっと軌道に乗るように3〜4年かけてやっていきたい、これが私が出馬した理由です。」

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沖縄の岐路とも言われる今回の知事選。選挙のたびに投票率の低さが課題となる若者層ですが今回の選挙についてはこれまで以上に関心が高まっていると県では予想しています。

沖縄県選挙管理委員会宮城力書記長「各候補者ともインターネットなどを活用した選挙活動を実施しておりますので、全国的にも注目されている選挙ですので若年層の関心度は高まっているだろうと見込んでおります。」

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知事選を前に、若者の間でも高まる機運。今回行われたバスツアーもその表れの一つ。参加者達は、基地問題の現場である辺野古を訪れ座り込みをする人々から話を聞きました。さらに一行は、ヘリパッド建設にゆれる東村高江にも訪れ、実は自分たちの生活にも関わりのあることだと気づいた様子でした。視察後、バスの中は議論が尽きませんでした。

感想(女性)「きょう来て、自分は何もわかっていないなとか自分の意見が全然ないなとか改めて感じて、まず勉強することと知り合いにきょうの出来事を話すことから始めてみようかなと思いました。」

男性「自分が先に期日前投票してその話を友達に持ち出してお前も投票しようぜと呼びかけて、投票率上げていきます。」

これからの沖縄の未来を大きく左右する今回の知事選挙。その未来を担っていく若者たちの意思表示が求められています。