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臓器移植を知り、命について考えてほしいと八重瀬町の中学校で腎移植を受けた人が自らの体験とその思いを伝えました。これは、10月の臓器移植普及推進月間を前に、臓器移植について考えてほしいと県臓器バンクが企画したもので具志頭中学校の3年生116人が参加しました。

栽みどりさんはおよそ20年前に腎臓の提供を受けました。臓器移植を受けた当初、ドナー提供者のことや、本当に自分が受けて良いのかをずっと考え、複雑な思いだった事を話しました。

栽みどりさんは「もし私じゃなくて、透析歴の長い2人のうちの一人が移植していたらどちらかはまだ元気だったのかなとかそういうことも時折考えてしまいますね」と生徒たちに話しました。

また、臓器バンクの担当者からは臓器提供はすることも、しないことも選択肢のひとつで15歳から意思表示が出来ることや、県内で255人が臓器提供を待っているものの、年間、平均5人しか提供を受けられないことなどが伝えられました。

男子生徒は「今まではあんまりそういうこと考えてなかったんですけど、やっぱりちゃんと考えることって大切なのかなっておもいました」と話し、女子生徒は「自分たちの年齢でも、命や臓器移植について考えることが出来るんだなと思いました」と。また男子生徒は「この話をきっかけに家族や知り合いなどと(臓器移植について)話して行きたいと思っています」と話していました。

県臓器バンクでは、今後、臓器提供についての街頭キャンペーンを行う他、10月26日には浦添市でシンポジウムを開く予定です。