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辺野古への基地建設に向けた埋め立て申請を仲井眞知事が承認したことを受け、県議会は9日、臨時会を開きました。

議場では傍聴者から知事に対するヤジが飛び物々しい雰囲気となりました。午前10時、臨時議会のため仲井眞知事が議場に姿を現すと傍聴席から「裏切り者」「辞任しろ」などと激しいヤジが飛びました。

この中で知事は辺野古の埋め立て承認について「法に基づき承認基準に適合していると判断して承認した」と説明。野党からは知事の公約違反などを指摘する厳しい質問が続きました。

社民・護憲ネットの仲村未央議員は「今造られようとしている辺野古の基地は、現在の普天間基地の機能を上回る滑走路と軍港機能を有している。県外に一旦行ったものに加えて、さらに強化する可能性を大いにはらむ基地建設にあなたは承認したわけです」と質問。

これに対し知事は「辺野古であっても、町から離れている、ほとんど海で、出たり入ったりするのは、危険性がぐっと落ちるでしょ。そういうものはある程度認めざるをえないのではないでしょうか」と答えていました。

また、県民ネットの玉城義和議員は「知事の公約は県外だったんですよ。5年経ったら戻って来る。それは県内ということでしょ」と質問しましたが「辺野古は時間がかかると言いましたけど、辺野古はダメだと言っていない。政治信念的な話は一切やっていない」と知事は答えました。

議場には169人の傍聴人が訪れましたが、途中、暴言を吐いたとして3人が退席となる異常事態となりました。臨時議会は10日、与野党の出した意見書について審議する予定です。