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普天間基地に隣接する宜野湾市の沖縄国際大学にアメリカ軍のヘリコプターが墜落して9年になる13日、大学で集会が開かれました。

宜野座村でもヘリコプターの墜落事故が起きたばかり。そしてその事故原因も明らかにならない中、9機ものオスプレイが12日追加配備されたばかりとあって、アメリカ軍基地の問題が浮き彫りになる中、2013年はアカデミー監督賞を2回受賞したアメリカの映画監督も宜野湾市に駆けつけました。

集会で大城保学長は「普天間飛行場の状況は改善されるどころか、県民の強い反対を受けてもなお、欠陥度が高いと言われるMV22オスプレイの配備とさらなる追加配備で、都市部のど真ん中に位置する普天間飛行場が持つ危険性は益々増大するばかりであります。危険この上ない普天間飛行場を即時閉鎖し、撤去、返還することをヘリコプター墜落事故から9年目の今日ここに改めて、日米両政府に強く要求します」と訴えました。

集会で沖縄国際大学の大城保学長はこのように述べ、県民の反対の中、オスプレイが追加配備されますます負担が大きくなる普天間基地の状況を批判しました。

また学生たちからはなぜ沖縄県民の思いは中央に届かないのかといった意見や若者の中に「もう来てしまったから仕方ない」「どうせ基地はなくならない」といった意見がある現状を憂う声もあがっていました。

学生・真喜志彩乃さんは「なぜ私たちは戦時中でもないのに、貴重な大学生活の中で、飛行機の墜落や騒音を機にしなくてはならないのでしょうか。平穏な日々を過ごしたい。安心して学校に通いたい。私たちの願いはただそれだけなのです。」

学生・上江州海さんは「アメリカの言い分を鵜呑みにして自分たちが騙されていることに気づかず、基地の負担を国内の力関係で沖縄に押しつけています。日本全体の問題として国民に認識されなければいつまでたってもこの状況は改善されないと思います」と話しました。

一方、沖縄国際大学には13日ベトナム戦争の醜さや凄惨さなどを描いた映画を手掛けたオリバーストーン監督が訪れました。

ストーン監督は普天間基地が造られる前の宜野湾市街地の写真や地図などを見たほか、大学の屋上から普天間基地を確認し、沖縄のアメリカ軍基地について説明を受けていました。