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土の中から出てきたドラム缶にはベトナム戦争で使われた枯れ葉剤製造の大手メーカーの名前が書かれていました。沖縄市のサッカー場の工事現場からドラム缶15本が見つかり沖縄市議会が17日現地を視察しました。

沖縄市議会の議員たちは県環境保全課の職員も立ちあう中、ドラム缶が見つかった沖縄市諸見里のサッカー場の工事現を視察しました。ドラム缶は6月13日排水パイプの設置工事をするため重機で掘っていたところ土の中から見つかりました。

発見した工事現場の監督は「金属片が出てるということで、手掘りで人力で確認したんですけど、ドラム缶じゃないかということで」「灯油の臭いに近いかなという感じです」と話しています。

ドラム缶は、損傷が激しく、中身は残っていませんが15本くらいと見られ、石油のような異臭を放っています。このうち2本には英語の文字が書かれていて、1本にはベトナム戦争当時枯れ葉剤を製造していた「ダウケミカル社」の名前が書かれています。

この土地は、1987年にアメリカ軍から返還されていて市は、アメリカ軍の廃棄物の可能性が高いとみて沖縄防衛局を通して問い合わせています。

枯れ葉剤問題に詳しいジャーナリストの中村梧郎さんは「今回ばかりは明らかにダウケミカルの名前がありますから、これはもう枯葉剤のドラム缶とみていいと思うんです。その場合にはたまたま出てきた10数本だけではなくて、この地域全体、返還地域全体を探ってみる必要があると思うんです」と話しています。

工事は現在中断されていて議員たちからは工事をやり直すことになってももう一度磁気探査や土壌調査をすべきとの意見が上がっています。