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アメリカ政府は、普天間基地に新型輸送機オスプレイを配備することを、29日、日本政府に正式に通報しました。しかし、モロッコとフロリダで起きた事故調査の結果が出るまで「日本国内での飛行は控える」としています。

29日の接受国通報によると、今回配備されるのは1飛行隊12機で、これに加え、2013年夏に、さらに1飛行隊12機を配備するとしています。

アメリカ側はすでにオスプレイの輸送準備に入っていて、7月下旬にも、山口県の岩国基地に陸揚げする予定です。ただ、モロッコやフロリダでの事故原因の調査が進展中であることから、その結果が報告される8月まで、実際の飛行は見合わせるとしています。

これに対し山口県・二井知事は「やはり安全性の確保をいかにするかということが納得できなければ、我々も反対と言わざるを得ません」と述べ、また仲井真知事も「同盟とか条約以前の話ですよこんなの、危険で落ちるというものをね。ああそうですかというわけにはいかないでしょ、だって」「いい加減にしてくださいとしか言いようがないですね」と述べました。

しかし森本防衛大臣は「私はそれだけの説明をして、皆さんのご意見を率直に聞こうと思っていますが、皆さんに説得できる自信はない」と本音をのぞかせました。

「自信がない」と話す森本防衛大臣。30日から2日間の日程で沖縄と山口を訪れ、配備への理解を求めることにしています。