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麻薬や拳銃など、密輸の監視体制を強化しようと、沖縄地区税関が新たな監視艇を導入し、17日に船内がマスコミに公開されました。

沖縄地区税関の新しい監視艇「しまかぜ」。推進器をプロペラからウォータージェットに変え、これまでの監視艇よりも安全性と高速性が向上。これまで監視できなかった大東島も含めて、南西諸島周辺で取り締まりにあたります。

船上で「すごいスピードです。新しい巡視艇『しまかぜ』は今までの船よりも、機動性を重視して作られました」とリポートしました。

新型船を取り入れた監視体制の強化の背景にあるのは「密輸」。菅原元信税関長は「洋上で取引をしているというような事案がある」と話します。

離島県の沖縄では、これまでも空路での覚せい剤の密輸が問題となっていますが、洋上でも本土の漁船が台湾船との密輸取引の際、給油拠点に那覇港を使用するなど、地方の港を狙った密輸事犯が増えているということです。

2011年県内でも一般市民への広がりを見せた覚せい剤。沖縄地区税関では洋上だけでなく、使われていない港においても取り締まりを強化する方針です。

菅原元信税関長は「沖縄県は160近い離島がありますので、そういう離島も含めて、今後、水際取締りを行っていきたい」と話しています。