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第32軍司令部壕の説明板から、県が住民虐殺などの文言や記述を削除した問題で、仲井真知事は「確証がない」と削除の正当性を主張しました。

県議会は19日の予算特別委員会で、仲井真知事の出席を求め総括質疑を行いました。共産党の前田政明委員は、「記述の削除は沖縄戦の歴史を葬り去り兼ねないと危惧する」として、知事の見解を質しました。

これに対して仲井真知事は、沖縄戦に関しては虐殺的な表現や慰安婦の表現は、いろんな資料に見られる、としながらも第32軍壕に関しては「確たる証拠、確証がない」と答えました。

前田委員はさらに「なかった」ということの根拠を明らかにするよう求めましたが下地寛環境生活部長は、「ないという証言をあえてする必要はない」と答弁しました。

野党は、この問題に対し土木環境委員会で県当局を追及する方針です。