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「振興策と普天間問題はリンクしない」との考えを改めて示しました。野田内閣発足後、初めて沖縄を訪れた斉藤勁官房副長官は空港からその足で名護市に入り、稲嶺市長と会談しました。

斉藤官房副長官は「振興策と普天間の移設、辺野古の問題はリンクするものではない。改めてそのことは申し上げさせていただきたい」と話しました。

会談の中でこう述べた斉藤官房副長官。日米合意に基づいて普天間基地の辺野古移設を進めるという野田政権の立場を改めて示しましたが、一方で複雑な一面も滲ませていました。

実は斉藤官房副長官は前回の名護市長選で辺野古移設に反対する稲嶺市長を応援した人物。それだけに内閣の一員としての発言には、歯切れの悪さが見られました。

斉藤副長官が「県民の合意なしに進めることは野田総理も思っていないと思う」と述べると稲嶺市長は「是非、押し付けてくることがないよう」と話しました。

そして会談後、稲嶺市長は「確かにこれまでと違った立場でいらっしゃるので大変とは思いますが、これまで沖縄のことをよく見ていただいた。もっともっとこれまで以上に沖縄の心、声を受け止めてほしい」と話しました。

また、斉藤官房副長官は27日午後6時過ぎに県庁を訪れ、仲井真知事と会談。官房副長官は沖縄の基地負担軽減について、なるべく早く野田総理が沖縄に来て知事と意見交換したいと伝え、辺野古については多く触れませんでした。