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基地建設のため、ふるさとの島を強制的に追い出された当事者が証言しました。インド洋のチャゴス諸島出身の男性が沖縄を訪れ、アメリカ軍による非人道的な振る舞いで強制退去させられたことや難民となった仲間たちの苦悩について語りました。

沖縄を訪れているのは、インド洋にあるチャゴス諸島難民グループのリーダーを務めるオリヴィエ・バンクールさんです。

バンクールさんのふるさとディエゴ・ガルシアを始め、チャゴス諸島の島々は1960年代後半からアメリカ軍基地の建設のため、住民たちがアメリカ軍によって島を強制的に退去させられました。

バンクールさんは、アメリカ軍によって「出ていかないと殺す」などと脅され、暴力的な方法で島を追い出された経緯を説明し、島に帰るために訴訟を起こしていること、また元島民たちが土地も財産も奪われ、今も苦しい生活を余儀なくされていることなどを報告しました。

またこの問題の専門家で、ケビン・メア元日部長の発言の際、事実を公表するきっかけを作ったアメリカン大学のデイヴィド・ヴァイン准教授は「ディエゴ・ガルシアの例はケビン・メアの沖縄軽視発言と共通するもので、人口が少ない地域、弱い立場に置かれた人たちの人権を無視したもの」だと厳しく批判しました。

オリヴィエさんは「いまこそ行動すべきです。自分たちの文化を進めることは大切なこと。他者に破壊させてはなりません」と話し、デイヴィッドさんは「一緒に行動して連帯するのはとても大切なことです。そうして人々を苦しめる様々な犯罪や被害から正義を取り戻すのです」と訴えました。