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政府だけでなく全国に対する大きなメッセージです。普天間基地の移設を巡って、県議会が普天間基地の国外、県外の移設を求める意見書を可決したことで仲井真知事も「思いは同じだ」と応じました。

24日の県議会本会議で渡嘉敷喜代子議員が、「普天間基地の県内移設を断念して県外、国外への移設を強く要請する」という意見書を提案。与野党の全会一致で可決されました。

このあと仲井真知事は「思いと中身は基本的には一緒ですよ、県議会の皆さんと。(ただ)内閣において見直しと移設先の再検討をやっている途中ですからそれを待ちたい」と語りました。意見書は県議会の代表が上京し、総理大臣や関係閣僚に手渡します。

記者解説

キャスター「取材している金城記者にスタジオに入ってもらいました。県議会が全会一致で決議したことは、政府への大きなアピールになりますか?」

取材記者「金城自民党から共産党まで県議会の全べての会派が一致して決議したということは、政府に県民の総意は県外、国外移設だという立場を示すのには十分で、決議の及ぼす影響を政府は重く受け止めるべきでしょう。」

平野官房長官のコメントをご覧下さい。平野官房長官「県議会の決議ですから。もしそういうことが事実でされたということであれば、それは(議決)されたということで、ひとつのお考えだと、こういうふうに思います」

キャスター「これまで県内移設に明確に反対してこなかった仲井真知事は、きょうの決議で立場を変えたということでしょうか?」

取材記者「それはありません。きのうまで県内移設の可能性を否定していなかったのですから。きょうも、議会の決議と思いは同じとは言っていますが、5月にも予定されている政府の決定を見守りたいということは変えていません。」

キャスター「なぜここまで来て、県内の可能性を残す立場を取るんでしょうか?」

取材記者「金城そこなんですが。基地建設反対の名護市長が誕生し、知事を支える自民、公明も県外移設に変わりました。ですから今は知事だけが県内の可能性を取っていることになっているわけです。しかし、知事がそういう発言をこれからもするとなると、政府に誤ったメッセージを送ることになり兼ねません。県議会決議を重く受け止めると話した知事ですから、まさに今、県民の総意に立って政府と対峙する姿勢が求められています。」