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雇用情勢の厳しさが続く中、すでに大学などを卒業した既卒者を対象とした合同企業説明会が29日、那覇市で開かれました。沖縄県キャリアセンターが実施したこの説明会は過去3年以内に大学や専門学校を卒業した既卒者のみを対象に初めて開催されたものです。

会場には、県内外からIT産業やサービス業など13社が参加し、各企業のブースでは担当者が仕事の詳細などについて説明を行いました。

沖縄県キャリアセンター荷川取隆センター長は「(既卒者は)大学からの支援も手が届かない。民間企業はどうしても新卒を採用する。ちょうどその狭間に落とされて、一番厳しい状況にあるんですね」と話しています。

会場を訪れた求職者は「卒業は2008年の3月です。ずっと就職活動をしてまだ就業経験が一度もありません。」や「(卒業は)2009年の3月なんですけど、大変でしたね。一応いっぱい受けたんですけど」と就職したくても出来なかった状況を話していました。

参加企業の中には、この就職難の時代に埋もれている優秀な人材を発掘したいと採用に積極的な企業もあり、参加した若者たちは真剣な表情で担当者の説明に耳を傾けていました。