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11日は建国記念の日です。県内では建国の日を祝う集いと、反対する集会がそれぞれ開かれました。このうち那覇市では、国旗国家推進県民会議主催の日本の建国を奉祝する県民の集いが開かれ、宗教家ら熱心な支持者が詰め掛けました。

主催者を代表して恵忠久会長は、日本書紀で神武天皇が即位した日が2月11日であり、この日が建国の日と定められたと説明し、「日本国に生まれてよかった。建国の日を喜びたい」と述べました。

集いでは宗教法人の代表らが、建国記念の日に愛国の機運を盛り上げようなどと挨拶。また、「偏向教育によって国旗、国歌をないがしろにし、愛国の情を示さない人々が多くいる。県や市町村が率先して奉祝祝典を開催すべき」という決議を採択しました。

一方、建国記念の日に反対する人たちは、「この日は天皇を中心とした国づくりをしていた明治初期に制定されたもので、今の国民主権の日本にはなじまないし歴史的根拠もない」と主張しています。

那覇市の教育福祉会館では、こう主張する研究者や教育関係者らが集まり、琉球が日本に吸収されていった歴史的経緯を、現代の歴史教科書がどう伝えているかを話し合いました。

また、沖縄戦で亡くなった民間人が東京の靖国神社に軍属として祀られている問題も取り上げ、歴史認識のゆがみを正そうと声をあげていました。