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泡瀬干潟の埋め立て工事は違法な開発事業だとして地域住民らが県と市を訴えた裁判で、那覇地裁は今後の工事を差し止める判決を下しました。大型公共工事にストップをかける画期的判決です。

この裁判は、「泡瀬干潟を守る連絡会」など582人の原告が、泡瀬干潟をおよそ190ヘクタール埋め立てる工事の差し止めなどを求めていたものです。原告側は埋め立て事業の環境アセスに不備があるほか埋め立て後の開発事業に合理性がないなどと主張していました。

判決で田中健治裁判長は結審した日までに終了した工事の公金支出差し止めは却下したものの、「埋め立て事業は具体的な土地利用計画がない」と指摘しました。その上で県と市に今後の工事に公金の支出を認めない判断を下しました。泡瀬干潟を守る会の事務局長は「事実上の勝訴だと思う」と話しています。