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任期満了に伴う那覇市長選挙はきょうから3日攻防に入っています。市長選には自民・公明が推す現職の翁長雄志さん、社民・社大・共産・民主・国民新党が推す新人の平良長政さん、そして、かりゆしクラブ代表の新人・屋良朝助さんの3人が立候補しています。

きょうはこの中で事実上、一騎打ちの戦いを展開している翁長さんと平良さんの政策を徹底比較し、2人が那覇市を今後どのような街にしたいのか、そのビジョンの違いを明らかにします。

翁長候補「平良候補は労働組合の支持を受けた手前、どうしても常に労働組合の顔色を窺うようになり、痛みや困難を伴う重い課題に対して、何ら有効な手を打つことができない」

平良候補「翁長市政は、那覇市が上にあって市民が下にある。市民との協働という彼の協働は、那覇市の仕事をただトップダウンで下に降ろすだけ」

選挙の告示前から、相手に対する厳しい非難を繰り返してきた両候補。3日攻防に入り、選挙戦は激しさを増しています。

平良候補「絶対勝てると思ってますので、3日間、走り続けてゴ?ルにたどり着きたい」

翁長候補「私が一番心配していたお年寄りの反応が一番いい。大変手ごたえも良かったので、心強い気持ち」

那覇市民は市長に何を期待?

「やっぱり若い人の就職問題だね」「私なんか歳だし、高齢者の福祉も考えてほしい」「教育の問題もありますよね。経済面もいろいろね」「やっぱり景気対策でしょうね。今の(給付金)1万2千円じゃ、あんなあほらしいことやってたって、どうしようもないんじゃないですか」

景気の低迷が続く中、高まる経済への関心。2人は行財政改革をどう進めるのか?

翁長候補「民間に委ねられることは民間に任せる。そういったことで人件費を削減してきた」

これまでの任期8年で市の職員数を3200人あまりから750人減らし、人件費も28億円削減したと実績を強調する翁長候補。税収を増やすためには「町の再開発」と「IT産業の集積」が鍵と話します。

翁長候補「牧志・安里地区の再開発もやる。旭橋の再開発はもう少しで完成です。基本的には協働の町づくり、人が人を支えるというものをやっていけば、日本一の那覇市ができる」

平良候補「ただ職員を削ればいいというものではない。命や子ども、そういうところには(予算を)つけて、そうでないところは削っていくという、メリハリをつけた行政改革が必要」

「非正規雇用職員の待遇改善」の他、「公共事業では地元業者の優先的な受注」を実現したい考えです。

平良候補「県産品の東南アジアの販路拡大を進めて、本当に中小零細企業が活性化し、元気になって税収を増やす中で、改革を進めていきたい」

その経済活性化の核となるのが、新都心の開発。おもろまちの元市役所候補地では現在、超高層マンションとITビルを建設する計画が進行中ですが、周辺住民は強く反発。今月3日には、人間の鎖で予定地を包囲しました。

平良候補「彼は何回か住民と話し合いをしたというが、本当に話し合ったのは一回だけで、それも住民の話を聞かないで一方的に話したと聞いていますからね。私が市長になったら(市、業者、住民の)三者でとことん話し合って解決していきたい」

翁長候補は、野党が住民の反対運動を政治的に利用していると主張します。

翁長候補「ある意味で純粋な住民運動というよりは、政治闘争化していった。このIT産業ビルが出来ますと、ここで雇用が3000人確保されます。なおかつIT産業ビルとマンション含めて300億円の事業費、そして出来上がったあかつきには、毎年3億2000万円の税収が上がってくる」

市民参加は2人に共通するキ?ワ?ドですが、那覇市の人口はことし、この10年で初めて減少に転じ、義務教育を受ける小中学生の数はこの間に4000人余り、率にして1割以上も減少。

その子ども達の教育について、2人は?。

平良候補「地域に根ざしている壷屋小学校、久茂地小学校など小規模校の役割を大事にし、小中学校の統廃合を見直す」

小規模校の存続を訴える平良さんに対し、翁長候補は?、

翁長候補「全国学力テストで2年連続最下位となった現実は看過できず、幅広い人材育成が期待される小中一貫校の設置を進める」

小中一貫校の新たに作り、全体の学力向上を優先するとしています。その他、2年後に完成する新奥武山球場へのプロ野球キャンプの誘致や環境先進都市への取り組みを強く訴える翁長候補。

一方、中学卒業までの医療費の無料化や後期高齢者医療制度の廃止などを訴える平良候補。

平良候補「輝かしい那覇市をともに築いていこうではありませんか!」

翁長候補「必ず日本一の那覇市を3期目の4年間で実現していきたい!」

那覇市民は次の4年間のかじ取りをどちらに託すのか?投票日は16日(日)です。