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こんにちは、ザスポーツです。最近人気が高まってきたスポーツとして注目されているフットサル。サッカーの面白さを、より手軽に楽しめるのが魅力で沖縄でも競技人口は年々増えていますが、昨日、10月の九州大会への出場権がかかった15歳以下U-15のフットサル大会決勝トーナメントが行われ、中学生が熱戦を繰り広げました。

体育館のコートのピッチで、スピード感あふれるボール回しに豪快なシュート!昨日、フットサルの全日本ユース(U-15)大会沖縄県予選・決勝トーナメントが行われました。フットサルとは、サッカーのおよそ3分の1の大きさのピッチの中で1チーム5人で争うインドアサッカー。

ボール操作のテクニックや、シュートなど、サッカーの醍醐味を味わえるのはもちろん、接触プレーが禁止されているため、初心者や、女性なども気軽に楽しめるとあって、人気が急上昇中。

さらに、ゲーム中は、狭いピッチの中で攻守がめまぐるしく変わることから、個人の高い技術力や、試合の流れを読む力などサッカーの技術の向上にもつながるとして、注目されているのです。

佐久間大輔・沖縄EAST(沖縄東中)コーチ「普段はサッカーしかやっていないです。はい」「試合の)局面が限定されるので私達指導者側としてもやりやすいんですよ。このプレーがこう生きているんだよとか」

山下俊郎・EAC監督「小学校中学校のテクニックとか狭いところの打開をしなければ11人制のサッカーも面白くないだろうという考えからこのフットサルというミニゲーム形式のやつは練習から常にやっているんで」

県内12チームが出場した大会は、昨日の決勝トーナメントへ、8チームが勝ち残りました。中でも注目は、読谷中学3年の上原大明(ひろあき)くん。去年は日本サッカー協会、U-14の選抜選手として韓国へも遠征し、得点を挙げるなど活躍。今年もU-15の日本代表候補に選ばれ、将来が期待されている選手です。

読谷中比嘉監督「広い視野。それとスピード。そして判断力。それが彼の持っている特色の3つだと思いますね」「非常に総合力の高い選手でこれからもっともっと期待出来ると思います」

読谷中・上原大明(ひろあき)選手「自分でどこがいいかあまりわからないんですけど、選んでくれたら頑張るだけです」「高いレベルでやるとサッカーはもっと面白くなるし,いいです」

読谷中は決勝トーナメント1回戦で、FCジョバイロAと対戦2対1で勝って準決勝へと進みます。そして、準決勝では、そのチーム力を見せ付けます。開始1分、白の読谷は、5番島袋が先制すると、5分には上原が5点目を決めます。読谷は、前半だけで、8対2と大きくリードし、後半、さらに3点を加え、11対4で圧勝。決勝へと駆け上ります。

一方、準決勝のもう1試合は、白熱のゲームとなりました。読谷とともに優勝候補に名前が挙がるEACフットボールクラブU-15はFCジョバイロBと対戦。1対2で、1点を追いかけるEACは、何度もジョバイロゴールを攻め立てますが、ゴールを割ることができません。

しかし、コーナーキックのチャンスから4番泉川が決めてついに追いつきます!その後も両チーム息詰まる攻防を見せます。結局同点の末、PK戦でEACが勝って決勝戦へ。そして迎えた決勝。先制したのは、黄色のユニフォーム読谷。上原大明でした。開始1分、ボールに素早く反応した上原が右サイドから決めます。対するEACも3分後に、16番宮城が決めて同点とします。しかし、その後は地力にまさる読谷が、準決勝のハードな戦いで体力を消耗したEACをじりじりと引き離し試合は完全に読谷ペースに。

最後は上原が相手の攻めを凌いで、逆に速攻をしかけ、右サイドの宜保へ駄目押しの8点目のアシストを決めて8対2。読谷が初優勝を飾りました。勝った読谷中学は、10月25日に鹿児島で開催される九州ユース大会に出場します。過去には、大宮中学校が全国大会で準優勝するなど、県勢の活躍もありました。ところで読谷中は、これから本業といっては何ですが中体連のサッカー大会が待っています。そちらも頂点目指して頑張って下さい。