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ことしから始まった特定健診、いわゆるメタボ健診は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病に発展しそうなメタボリックシンドロームやその予備軍を早めに見つけようというものです。

沖縄は肥満がとても多い県。きょうは、体重が気になるみなさんに気負わずにできるある減量の方法をご紹介します。

「生活習慣病のひとつと言われている糖尿病です。これが2000年、8年前は3位まで上がった。それからどうなったか見ていきましょう。2005年、3年前には全国で1位」

先日、南風原町で「メタボ健診」の説明会が開かれました。なぜこの健診が始まったのか、誰が対象なのかなど、役場の担当者が地域を回って説明しています。

メタボ健診実施の国の狙いは、生活習慣病の原因になっているメタボリックシンドロームを防ぐこと。そして、それを国内の医療費の削減につなげる事です。 2012年までに健診の受診率65パーセントが国の定めた目標。受診率によっては自治体には、ペナルティーが課せられます。

南風原町・大城徳次郎副町長「医療費が抑制できて、町民の健康が守るのが役場の立場、仕事ですので、今後とも皆さん方と健診率も上げながら頑張りたいと思っています」

肥満率全国一位の沖縄、多くの人が体重は気になるところ。財政や健康の事を考えると、自治体にとっても住民にとってもメタボ健診はどうやら避けては通れないもののようです。

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県平均よりも肥満が多かった浦添市では、5年前からある取り組みを始めた事で市民の意識が変わってきました。

浦添市民「沖縄は肥満が多い。子どもにデブな親父は許せないといわれたので、それを克服しようとやっています」「血圧と糖尿、お腹!90センチと85センチ。でも気をつけていますよ。食べるものと運動するのは最近、特に」「体重つけるのがいいというのを(3キロ減量大運動)で知って、毎日チェックしています。

浦添市では肥満率が県内平均よりも高かった事に危機感を抱き、市民に「3キロ減量」を呼びかけたのです。

浦添市健康推進課 保健師・安里未来さん「沖縄県が全国でも肥満が多い県、その中でも(浦添市は)肥満が多い市という事で問題になりまして、市民全体が健康になるためには減量という事があるのではないか」

肥満が気になる人に、自分の生活を振り返りながら無理をしない減量を呼びかけたところ、その7割が体重を減らす事に成功。年ごとに市民全体の意識も変わってきたといいます。

保健師・安里未来さん「3キロ減量をきっかけに、減量にとりくもうという意識は上がってきているのと、去年1年で感じました」

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その時市民に進めたのは、とにかく毎日体重を計る事。生活習慣病の人達の減量を支援している看護師の大城真由美さんは、最初は無理な食事制限や運動をせず、とにかくいつものように過ごしながら、毎日体重を量ることだといいます。

徳山クリニック 看護師・大城真由美さん「サラリーマンの方で、開始時には67.4キロの体重でしたけど、途中から2週間位して、運動量によって体重がかわってくるだとか、食事によって変化すると言う事に気づいてきている。(1月1キロの)目標どおり減量していってますね」

毎日体重を量っていると、自分の生活を振り返る事ができ、減量につながるといいます。

看護師・大城真由美さん「自分の問題点とか改善点を自覚する事ができて、行動をコントロールしようとする意識が生まれやすい。たとえば食べた量・内容とかは、本人は余りたくさん食べてないと言う風にお話されていても、記録を見てみると、やはり量が必要以上に多かったり、カロリーが高かったりとかというのがわかります」

減量は3ヶ月に体重の5パーセントが目安。そして、目に着きやすいところに体重計やグラフを置くのが続けていく秘訣といいます。。

体重計は100グラム単位で表示されるものがいいそうです。毎日体重を量って自分の生活を振り返り、さらに体重が減って肥満が解消されればいいですよね。動脈硬化や糖尿病、高血圧などの生活習慣病になるまえに、この際、メタボ健診を自分の健康状態に向かい合ういい機会にしてはどうでしょうか。