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2007年9月に発見された名護市大浦湾の大規模な「アオサンゴ群落」。その全体像が明らかになりました。

辺野古崎の北西3キロの地点にあるアオサンゴの群落。北半球で最大とされる石垣市白保沖の群落以外で、これだけの規模のアオサンゴの群生が見つかったのは初めてと、注目を集めています。

1月中旬、その全体像を調査した自然保護団体「ジュゴン保護基金」などが立体的な外形図を作成。水深13メートルの海底に発達した、縦50メートル、横30メートルの巨大なアオサンゴの複合群体の姿が浮かび上がりました。

辺野古の基地建設のため、県に提出されている方法書では、環境省の10年以上前のデータを基に、大浦湾のサンゴの被度は5%以下としか書かれていません。

大浦湾のアオサンゴを発見し、今回の立体図の作成に携わった東恩納琢磨さんは、29日の会見で「自分たちがデータを把握することによって、(アセスは)簡単な調査では済まないんだという(国への)プレッシャーになると思う」と、話していました。

団体では、今後も生物学的・地形学的な調査を続けて生き物マップを完成させ、「大浦湾の本当の姿を多くの人に知ってもらいたい」と話していました。