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沖縄のジュゴン保護を巡りアメリカで争われていた裁判で、裁判所は24日、当事者の国防総省に対し、基地建設がジュゴンに与える影響を回避・軽減するよう求める最終決定を出しました。

日米の環境保護団体は名護市辺野古に建設される海上基地は天然記念物のジュゴンに著しい影響を与えるとして、2003年に国防総省などを相手に裁判を起こしました。

およそ5年に渡る裁判でサンフランシスコ地裁が出した判決では、辺野古の基地建設に対する国防総省の責任を認め、絶滅の危機にあるジュゴンへの影響を回避、また減らすよう求める最終決定を出しました。

原告の一人、ジュゴン監視団の東恩納琢磨さんは「すごく勇気づけられる判決だと思う。辺野古の海をジュゴンの保護区にしていく、それが国際世論だと思います」と語りました。

サンフランシスコ地裁は国防総省に対し、ジュゴンに与える影響などを調査し90日以内に報告することを命じていて、今後の動向が注目されます。