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国が市町村に交付する国民健康保険の交付金を誤って計算したため、那覇市をはじめ、全国で交付金が不足していることがわかりました。厚生労働省はこのミスに気づきながら放置していました。

厚生労働省では市町村に交付する国民健康保険の交付金を独自のソフトで計算していますが、これが間違っていたため、93年度から全国への交付額に影響が出ていました。

那覇市では1996年度から2005年度までに5億円を超える不足が発生していることに市の職員が気づき、先月下旬、県を通して国に指摘しました。

しかし厚生労働省は去年秋ごろ、このミスに気づいていましたが、那覇市から指摘を受けるまで放置していたということです。

那覇市の国保課長は27日、QABなどのインタビューに答え、「こういったミスが見つかったということであれば、(国は)早急に市町村に説明して対応についてしっかり説明すべきだった。市町村にどんな影響が出るのか(国には)肌身で感じて欲しいと思う」と述べました。

厚労省は「チェックが不十分だった」と認め、不足分を今年度から補填する方針ですが、その具体的な方法などはまだ明らかにされていません。

那覇市の指摘の前に、厚労省はそのミスに気づきながら放置していました。問題を解決しようという前向きな姿勢のない国に対して、国民の不信感はますます募ります。