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ヤンバルクイナの交通事故が、今年すでに11件発生していて、深刻な状況となっています。

今月13日と18日にヤンバルクイナが事故にあった現場は、見通しがそれほど良くない片側1車線ですが、時折、法定速度を大幅に超えた車が通過していきます。昼間なら小動物が飛び出してもすぐ対応できるかもしれませんが、暗い時間帯や雨の日には、ひいてしまいかねません。

年々増えている交通事故の実態を重く見た行政は、道路に小動物が出ないための「クイナフェンス」を試験的に設置する対策をとっています。

しかし、ヤンバルクイナは4月から6月ごろの繁殖期、ヒナのために餌を探して歩き回り、道路に出てくる回数が増えると考えられています。そのため関係者は、今年から新たにやんばるの道の交通調査を実施して、通行車両と飛び出すクイナの数を観測しています。

絶滅が危惧されている動物達を事故から守る方法は今のところ私達が一層気をつけて運転すること以外ないと、野生生物保護センターでは改めて注意を呼びかけています。