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沖縄戦の体験者や教職員などの要請団が15日、教科書検定の撤回を求めて文部科学省に要請を行いました。上京したのは戦争体験者の瑞慶覧長方さんと教職員組合のメンバーなど38人です。

要請団は文部科学省の布村幸彦審議官を訪ね、「全国のこどもたちにこのような内容の教科書が渡ることを許すことはできない。元の文章に戻してほしい」と決議文を手渡しました。また、全国から寄せられたおよそ9万人分の署名を提出しました。

これに対し布村審議官は「今回の検定意見が沖縄の人の気持ちを逆なですることになり遺憾だ」としながらも、審議会の結果を文科省が修正できない」と繰り返しました。

この要請の後、全国の支援者などおよそ150人が駆けつけて集会が開かれ、瑞慶覧さんが「今、教科書から集団自決がなかったなどと削除することは絶対に許されない。最後まで沖縄県民は戦います」と軍命削除の撤回を求める強い決意を述べました。

ところで、伊吹文科大臣は教科書の検定意見に政治家が口を挟むことはできないと、要請団に会うことを避けました。要請団は検定結果が撤回されるまで沖縄から声を上げていきたいと話しています。