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国会では憲法改正に向けた法案の審議が進められる中、憲法記念日の3日今の憲法を守るという護憲派と新しい憲法を作ろうという改憲を求める二つの集会が開かれました。

憲法普及協議会などが主催した護憲派のイベントにはおよそ1500人が参加。辺野古地区で基地建設反対の座り込みを続けている嘉陽宗義さんや詩人で、絵本作家のアーサー・ビナードさんが講演しました。この中でアーサーさんは「防衛」目的で戦争が行われていることを例に挙げ、「国民は言葉の裏にあるものをしっかり見極めるべきだ」と指摘し、憲法改正の背景にある「軍事力の強化」に危機感を唱えました。このほかイベントでは参加者全員で「平和憲法を手放すわけにはいかない」という宣言文を読み上げ採択しました。

一方、憲法改正を訴える市民グループも宜野湾市内で集会を開きました。今の日本国憲法はアメリカの占領軍が一方的に押し付けたもので、今すぐに改正すべきだと訴えました。また、戦争の放棄などを謳った憲法9条が日本の弱腰外交の原点で北朝鮮による拉致問題の解決を遅らせていると指摘しました。このグループは現在の日米同盟には賛成の立場ですが、日本の防衛力強化も必要だと主張しています。