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剣道の全国大会に向けた、県代表を決める選考会が先週土曜日に行われました。

先鋒や次鋒、大将など、団体戦で7つある役どころをめぐって争われた昨日の選考会だったのですが、果たして、県代表「7人の侍」は誰に決まったのでしょうか?

毎年、各都道府県の猛者が集結し、日本一を目指す「全日本・都道府県対抗・剣道優勝大会」。今年で55年の歴史を刻むこの大会への県代表の出場権をかけた選考会が先週土曜日、県立武道館で開かれた。

大会は団体戦で争われ、先鋒、次鋒、五将、中堅、三将、副将、大将の7人が1チームとして出場するが、その選出方法がユニークなのだ。

一般的に代表を決める場合、団体の各チーム同士が対戦するが、この選考会では、7つのポジションのそれぞれで代表を選ぶ。さらに、先鋒と五将は女性のみなど、年齢や職業、経験などの条件がつくという大きな特徴を持っている。

今年の選考会では7つのポジション内、申し込み人数が多かった次鋒、三将、副将の3つのポジションでのみ、トーナメントが開催された。

中でも注目を集めたのは、警察職員と刑務職員しか出場できない三将。日頃、仕事で鍛えた技を発揮する場だけに、いずれ劣らぬ27人の剣士がしのぎを削った。

この三将戦で優勝候補の筆頭に挙げられたのが、去年の三将代表で連覇に挑む機動隊の山田義光選手(五段)。

山田義光選手「やはり警察という立場から負けられないというのがありますので」

持ち前のスピードを活かし山田選手は、順当に勝ちあがって行く。しかし・・・。準決勝、同じ機動隊で山田選手の先輩、福原選手(錬士6段)が立ちはだかる。

福原選手は山田選手の微妙な動きを読み、面を仕掛ける!

山田義光選手「面が来るって分かってて、そこで躊躇して胴を打とうと思った。そこで、一瞬だけ気を抜いた時にきれいに面をもらって」

福原選手の素早い面で動揺した山田選手はさらにこの後、もう一度面を入れられ準決勝で姿を消した・・・。

決勝は福原選手と同じく機動隊の仲間洋輔選手(五段)が対戦。仲間選手は過去2回、三将の県代表となっている選手。

仲間洋輔選手「去年は落としたんですけど、2年前、3年前は2連覇していた。去年また奪われてしまったので、絶対取り返してやろうという気持ちで取り組みました」

緊迫した時を破ったのは仲間選手。電光石火の鋭い面が振り下ろされ1本!激しい攻防の結果、仲間選手が再び三将の座に返り咲き、全国切符を手にしました。

なお、この他、理事会での選考会も含めて決定した県代表「7人の侍」はご覧の通り。上位進出をかけ、4月の全国大会に挑みます。