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野党は統一候補を立てながらの敗戦でした。糸数さんはじめ野党は共闘のあり方をどうみているのでしょうか。

金城さん、糸数さん側は出足が遅れたというのは、野党共闘体制がかなりもたついた影響でしたが、今後に影響が出る懸念はどうですか?

基地の県内移設、今の県政の刷新という大きな目的のために歩調を合わせられたはずですが、大きく機を逸しました。反自公という枠組みを作る難しさ、限界の部分を有権者の前にさらし、気持ちを引かせてしまったのは、野党は猛省すべきです。

今後の平和運動や、環境保護運動の進め方にも影を落とすという危惧があります。しかし、そんな野党の動きが膠着する中で、30万票集めたという有権者ひとりひとりの思いは重く受け止めるべきです。それが出来なければ、野党共闘の再構築は厳しいのではないでしょうか。

沖縄は国防を強化する流れにブレーキをかける役割も果たしてきたと思うのですが、それが野党共闘の大きな役割でもあったのではないでしょうか?

これまでの野党は、人選過程でいろいろあっても、最大公約数でまとまっていたんです。ところが今回、人選作業の段階から選挙戦に入っても混乱が続き、そういった国政の大事な問題を問う重要な役割を果たせませんでした。

パトリオットの配備、核を保有すべきという閣僚の失言、教育基本法改正の強行採決なども愛国心を教育されることで、沖縄戦でそんな悲劇があったのかと、まさに沖縄で争点にして全国に問うチャンスだったんですが、そのチャンスをものにできなかった。

沖縄の歴史から見て、革新政党の役割が最も果たせなかった選挙と言わざるを得ません。今後は野党の存在意義そのものが、厳しく問われることになります。