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県知事選挙の投票日があさってに迫りました。今回の選挙にはご覧の3人が立候補していますが、前の参議院議員の糸数慶子さんと、前の県商工会議所連合会長の仲井真弘多さんの事実上の一騎打ちとなっています。まず、激しい戦いを繰り広げている2人の候補のきょうの表情を追いました。

糸数さんは無党派層の多い那覇市内のおよそ20箇所でポイント演説。観光産業の裾野を広げ、基地からの収入に頼らない、県経済をつくりたいと訴えました。また、少子化対策や福祉を充実させる政策は特に、強い支持を受けていると感じています。

糸数慶子候補「今まさに若いお父さん、お母さんが求めている政策をしっかり実行していこうと思っています。浸透しつつあると思います」

稲嶺県政の継承を訴える仲井真さんは午前中、基地を抱える宜野湾市や浦添市で街頭演説。普天間基地の名護市への移設について、現実的な解決で経済を活性化させようと訴えました。

経済界のリーダーとしてのキャリアを武器に、失業率を全国平均の4パーセント台にまで落とすことが私の使命と力強く繰り返し訴えてきました。

仲井真弘多候補「若い人の仕事をつくる。産業を応援する。生活の質を良くする。医療・介護・社会福祉、こういうものですね。沖縄の島々を含め、全部同じようにしようということは、かなり高く評価していただいたと思う」

ここからは担当の金城記者とお伝えします。金城さん、接戦の糸数さんと仲井真さんともに大票田の都市部で激しい集票合戦が続いていますね

激しい競り合いで、有権者の関心も高まっています。

糸数さんですが、出遅れはありましたが、中盤からここにきて横一線に並びました。運動に派手さはありませんが、支持は確実に広がっています。やはり野党6党がそれぞれの票を固めたのと、企業の切り崩し、無党派層の取り込みなどがうまくいっているようです。

一方の仲井真さんですが、当初からの豊富な運動量を維持し、企業を総動員した運動を展開しています。自民票をまとめたほか、期日前投票への動員も順調に進んでいます。また公明党の動きが活発化して運動を引っ張っていて、浮動票の取り込みも順調のようです。

そうなりますと今回の選挙、当落のカギを握るのが投票率ですが。

知事選挙はこれまで9回行われています。4回目までは80%台、高い投票率でした。しかしその後はだんだんと下がっています。特徴的なのが、保革一騎打ちとなった時に投票率が高くなる傾向があります。90年は大田さんと西銘さん、98年は稲嶺さんと大田さんなどのようにです。

そして前回は投票率が過去最低でした。これは革新の分裂で、有権者の関心を高めることができなかったのが大きな要因です。

そこで県選管は投票率を高めようと、きょう那覇市内でイベントを開いています。若者に沖縄の未来に関するメッセージを書いてもらったり、国際通りを練り歩くパフォーマンスで、投票率をアップにつなげようという取り組みです。

情勢調査で、投票に行くと答えた人が9割を超えていましたね?

基地問題や雇用問題などを抱える沖縄にとっては、投票率が高く有権者の関心が高いほど、当選した知事はその県民世論をバックにして政府と対峙できるわけで、やはり投票率の行方は注目したいところです。

投票はあさって19日、QABでは、ごらんの時間で選挙速報をお伝えするほか、地上デジタルのデータ放送とインターネットで開票の様子をお伝えする予定です。そして来週月曜日のこの時間には新しい知事をスタジオにお迎えする予定です。