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本島南部で今年8月から相次いでいるサトウキビ畑などでの不審火が、昨夜も3件発生しました。これで不審火は合わせて28件となりました。県警は、被害は連続放火事件によるものとほぼ断定、犯人の行方を追っています。

実近記者「糸満市の上空に来ています。このあたりは一帯にサトウキビ畑が広がっています。その脇には農道や県道が入り組んでいて、連続放火事件の犯人はこれらを巧みに使って犯行を繰り返していると見られます。犯行時間もあらゆる時間帯にわたっていて、捜査は難航しています」

きょうの午後、上空から見た本島南部の光景です。太陽の光に、緑色に輝くキビ畑が広がる中、ところ所に枯れたような跡が確認できます。

実近記者「上空から見ますと、サトウキビ畑がところどころ黒く焼け焦げたあとが見られます」

無残な姿は、地上から見ると、さらにはっきりと確認できます。

今年、8月から糸満市や八重瀬町、豊見城市などで相次いでいるサトウキビ畑を狙った不審火は明らかになっているだけでも28件。特に先月下旬からは、ほぼ連日のように発生していて、糸満市の県道7号や82号沿いで集中している傾向が見られます。

そのうち、昨夜の3件は直線距離でおよそ3キロの圏内で起きていて、1件目が午後9時20分、2件目が9時35分、3件目が9時50分とぴったり15分おきに発生。短時間に複数の場所で連続するのが、今回の不審火の特徴の一つです。

農家「犯人捕まえたら足折ってやりたい。農家の苦労もわからんで、火をつけて焼いたら、本当に困りますよ」

地域の不安は日ごとに高まっていますが、農家にできるのはスプリンクラーで水を撒いて、葉っぱを湿らせることがやっと。

県警は同一犯による連続放火事件とほぼ断定して、捜査員を糸満市周辺に配置。農家は、一日も早い犯人の検挙を待っています。