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ザ・スポーツです。先月開幕した高校野球沖縄大会はきのうで3回戦の全ての試合が終了ベスト8が出揃いました。今週水曜日に控えた準々決勝を前にきのうの試合で勝ち名乗り上げた4チームの戦いをどうぞ!

浦商vs普天間

試合は1回から先週興南をやぶった浦商ペース、2点を先制しこのまま浦商が波に乗るかと思われました。しかし普天間は強豪浦商に苦しむ投手陣を守備陣が援護。

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宮平中堅手「失敗してもいいので相手は浦商なので思い切りやらないと勝てないと」

そして4回キャプテン新垣の初ヒットをきっかけに満塁のチャンスを作ると6番伊礼が2点タイムリー、同点に追いつきます。ここで浦商は、プロ注目の右腕照屋がマウンドに… 照屋の自己最高の151キロの投球に会場がどよめきます。それでも打席に立つ普天間・伊佐は落ち着いていました。

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伊佐捕手「次は力みを修正してストライクに入ってくると思ったので必ず振ろうと思っていました」内野安打!普天間ついに逆転!

さらに犠牲フライで4点目を追加し大応援団となったスタンドも沸きます。しかし浦商も簡単には引き下がりません。サード東江は超ファインプレー! 7回には照屋が大会第5号となる逆転ホームラン自身で点を取り返します。

それでも普天間はまだあきらめません。その裏1アウト2塁1塁のチャンスに3番宮平!「スタンドを見ると応援団がすごくて、見てて気持ちが熱くなって」スタンドの思いものせた打球は右中間へ! 同点に追いついた普天間はさらに4番大城も2点タイムリーを放ち再び逆転します。

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そうして迎えた最終9回、浦商の攻撃。1点差まで追いつかれた普天間。1アウト3塁1塁、リードを守りきれるか。ファールフライキャッチするもホームイン!浦商ナインのハイタッチ 普天間同点に追いつかれます。

この回、なかなかつながらなかった浦商打線がついに爆発大城、呉屋のタイムリーなどで9回だけで6点を奪われた普天間、強豪を相手に全力プレーで戦った夏が終わりました。

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攻守で奮起:宮平中堅手 「やることやったので高校3年間というか小学校からやってきた集大成で小中は泣いてばかりだったので、最後は気持ちよく終わりたいと思って、涙はないです」「熱い夏でした」

那覇西vs知念

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夏、初となるベスト8進出をかけた那覇西。4点ビハインドでむかえた8回、連続ヒットなどで2点差まで追いつくと最終9回3番屋宜のヒットがセカンドのエラーを誘って追加点、ランナー2塁、打席には4番神里・・・ センターフライ! 大健闘もあと一歩及ばずしかしスタンドからは大きなエールが送られていました。



中部商業vs嘉手納

去年の夏の準優勝チーム中部商業。夏奪還の決意から、ユニフォームを過去二度、甲子園に出場した時と同じものに戻し、3回戦に勝ちあがってきました。一方の嘉手納も2年前の春の甲子園に出場したチーム。あの時の1年生がこの夏、3年生最後の夏に挑んでいました。

試合は初回から動きます。先攻めの中部商業2アウトから3番阿嘉が一塁線を深々と破るスリーベースヒットでチャンスを作ると、すぐに4番大城が応えます。

叩き付けた打球は大きくバウンド、俊足を飛ばし!これが中部商業、先制のタイムリーに!一方の嘉手納も守りでエース比嘉を支え、反撃のチャンスを待ちます。

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嘉手納・大城洋平主将「いつ流れがくるか分からないのでこの流れを全員でとにかく雰囲気だけは崩さずに流れを待っていました」

流れを変える場面は4回にやってきます!一人倒れて打席にはここまでの2試合で、2本のヒットしかうっていない4番金城森也!1球目は、三塁方向への大きなファールフライ。打ち取られたかに思われました。しかし・・・ 落球! この1球から流れが嘉手納へと変わります。続く3球目・・・ 大会4号、同点ソロホームラン!試合を振り出しに戻します。

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さらに嘉手納は、5回6回と得点を重ね3対1と差を広げると9回、最後もバックのプレーが光りました。先頭バッターファールフライ。勝った嘉手納、2年ぶりのベスト8進出です。



前原vs首里

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続く第2試合、前原対首里。両チームの応援の熱気が球場に溢れる中、始まった試合は2回戦で第3シード浦添工業を破った前原が5回に目覚めます。1点を追いかける前原は、疲れの見え始めた首里の先発狩野を4番キャプテンの平敷が捉えました。逆転の大会6号、2ランホームラン。

さらに平敷は続く6回にも2点タイムリーを放つなど大活躍7対1の大差をつけて前原が6年ぶりのベスト8です!


これで今年の夏の8強が、顔をそろえました。今度水曜日に準々決勝を迎えますが、組合せはこちらです。那覇の第1試合は唯一勝ち残っている、シード校、沖縄尚学と対戦するのは勝てば初の準決勝進出となる久米島。

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続く第2試合も離島八重山が2年ぶりの準決勝進出をかけ去年の夏の覇者糸満と対戦です。北谷の第1試合では勢いに乗る浦添商業が初の準決勝進出を狙う嘉手納と対戦。第2試合では、10年ぶりの準決勝進出をかけた前原が30年ぶりの準決勝進出をかける知念と対戦します!

どのカードも見ごたえたっぷりですが、QABでは土曜日日曜日とこの夏の球児達のドラマのクライマックスを実況生中継でお伝えします、球児の夏、応援してあげてください。以上スポーツでした。