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めざせ甲子園!12校目のきょうは首里高校野球部です。エースの座を競う2人の投手とチームを支える縁の下の力持ちに注目しました。

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1958年、沖縄県勢で初めて甲子園の土を踏んだ伝統校、首里。偉大な先輩たちに負けじと甲子園を目指し、きょうもグラウンドには大きな声が飛び交っている。

部員83人全員で夏に挑む首里。レギュラー争いも熾烈。特に熱く競い合っているのは、2人の投手だ。

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「秋」のエース・狩野諒。コントロールに自信を持つ右の本格派のピッチャーだ。しかし、去年の秋以降、腰を痛め、現在も様子を見ながらの投球が続いている。

狩野諒投手「(春は)悔しかったんですけど、自分もエースとるって気持ちは忘れないで、毎日練習がんばりたい」

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その狩野に代わって「春」のエースとなったのが、嘉手川聖也。エースとして挑んだ大会では7回コールドでノーヒットノーランを達成。

嘉手川聖也投手「(狩野より)自分の方が今は上だと思っているんで、ライバルとして負けないようにがんばっていきたい」

果たして「夏」のエースはどちらなのか。その力を試す練習試合が行われた。

1試合目は狩野が先発。9回1失点の完投でエース奪還へ気迫を見せた!一方の嘉手川は2試合目に登板。

嘉手川投手「狩野も1試合目で良いピッチングをしてたんで、自分も良いピッチングをしないと(狩野に)勝てないなと」

狩野のピッチングに刺激を受け、粘りの投球を披露した!エースの座を競い、切磋琢磨することで成長する二人。この二人の成長がチームの夏に勢いをもたらす!

狩野投手「夏も(嘉手川)聖也と一緒に投手が無失点に抑えて、打撃陣が楽に点をとれるように自分たちもがんばりたい」

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そんな二人の投手を擁するチームの戦力はご覧の通り。投手力は4がついた。

そして打撃力は、春の大会4割を超える打率を残した安里紀輝、パワーと器用さを兼ねそろえた大宜見拓也など、潜在能力は高い。監督の評価が3点どまりなのは「ムラ」があるからだが、その課題を克服するためにチームを支える選手が首里にはいる。

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仲松志朗監督「縁の下の力持ちの選手です。私から見ても本当に信頼できる選手です」

大城亮。彼が担っている役割、それは「相手投手の配球の分析」。大城は相手投手の投球をこの‘配球表’にまとめ、分析し、各打者にアドバイスを送っているのだ。

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しかし、大城自身もレギュラーを目指す一選手であり、そこには複雑な心境も。それでもこの役割を担っているのは、チームの力になろうとする姿勢の表れだった。

大城亮内野手「最初はもちろん(自分から)進んではやりたくなかったんですけど、やっぱりこうやって結果につながった時とかって、ベンチで何もしてないよりは力になってるというか、チームに何かできている感じがする」

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大城のアドバイスは先日の練習試合でも効果を発揮した。

久場兼輔主将「大城から、まっすぐ(の球)しぼってねらっていけということで、しぼって打てることができました」

キャプテン・久場兼輔のライトへのタイムリーヒットは大城のアドバイスのおかげだった。

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大城内野手「配球(の分析)をやってて嬉しいことっていうか、役に立てたなって思えるのがそういうところなんで、嬉しいです」

お互いに切磋琢磨しながら、プレーでチームを引っ張る二人の投手。その分析力でチームを支え、戦力となっている選手。部員83人、それぞれがチームの力となり古豪復活を目指し、夏に挑む!

狩野投手「夏は高校野球の集大成なので、全力で一球一球大切にプレーしていきたいと思います」

嘉手川投手「夏はコーナーをつける完ぺきなピッチングができたらと思います」

久場主将「チャンスの時に相手が気後れするような元気はつらつなプレーで、甲子園目指してがんばっていきます」

大城内野手「夏は最後ということで、甲子園目指してがんばりたいと思います」

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今日紹介した二人の投手のようにプレーでチームを引っ張る選手もいれば、大城亮くんのように縁の下の力持ちとして、プレー以外でも戦力となっている選手もいる。首里高校は部員それぞれがチームの力になってると感じました。

気になる夏の初戦は24日、宜野湾市立野球場の第二試合、辺土名高校との試合となっています。

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