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今月20日の投開票に迫った参議院選挙。沖縄選挙区には、ご覧の新人5人が立候補しています。

きょうは、無所属の新人・高良沙哉(たから・さちか)さんが掲げる政策とこれまでの選挙戦について、お伝えします。

高良候補「140万県民の民意を背負って、沖縄の勝利を勝ち取るために、この場所に立っています」

参院選 沖縄選挙区 高良沙哉候補の政策とは

糸満市の喜屋武岬で第一声を発し、選挙戦をスタートした高良沙哉さん。沖縄大学で憲法を教え、学生と向き合ってきた一方、自身も2人の子どもを育てる母親でもあります。

キャッチフレーズをこう掲げます。

高良候補「生きるを政治の真ん中に」

県民の訴えを強調し、消費税の減税や、ガソリンの暫定税率の廃止などを訴えます。

高良候補「軍拡よりも暮らし」「政治は私たちの生活に私たち生活者の声に背を向けているのではないか」

選挙戦中盤には3日間かけて先島各地を回りました。日本最西端・与那国島からスタートし、離島の生活問題を問題を提起しました。

参院選 沖縄選挙区 高良沙哉候補の政策とは

高良候補「先ほど、共同売店に足を運びました。まだ備蓄米が届いていないと。困っている人に届かない。そんな政策は間違っているのではないか」「診療所の存続、医師の確保、介護人材の確保も県と連携しながら皆様がこの地域で生きていくためにしっかりと力を尽くしてまいります」

先島地域は、南西シフトとして進んできた自衛隊強化や台湾有事を念頭にした住民避難計画などが表面化している現場でもあります。研究者として島々の軍事化に向き合ってきた高良さん。自衛隊のミサイル基地建設の反対や、国民保護法の見直し、廃止も訴えています。

高良候補「軍事拡大ではなく平和を。対話による信頼の構築を。この与那国から発信をしていく」

高良候補「この宮古島では、台湾有事の際には国民保護計画に基づいて、島の皆さん全員、九州に全島避難の計画になっている。こんな理不尽なことがあるでしょうか」

高良候補「沖縄島よりも物価の高さが海を隔てている分負担が重い。消費税減税の議論、ガソリン税の議論も関心を持って聞いてくださっている」「国民保護計画の避難の話。『恐ろしい』『知らなかったが今回理解できた』と、強い反響がある」

参院選 沖縄選挙区 高良沙哉候補の政策とは

今回はオール沖縄勢力の支援を受けて選挙に挑んでいます。推薦を出した国政野党の代表クラスが一堂に会した演説会も開かれていました。

そしてこの場でもマイクを握ったのは、玉城デニー知事。陣営の選対本部長を務め、新人の高良さんの浸透に力を尽くしています。

玉城知事「沖縄の選挙において基地問題が争点にならないということは絶対にない」

基地問題にも正面から向き合い、日米地位協定改定や辺野古新基地建設の阻止などを掲げる高良さん。宜野湾市の遊説では、普天間基地に隣り合う沖縄国際大学でも授業をした時のことを思い起こしていました。

参院選 沖縄選挙区 高良沙哉候補の政策とは

高良候補「授業が終わって、4人の男子学生が走り寄ってきてくれました。(2004年に)普天間基地のヘリが墜落したその時、グラウンドで部活動をしてきた子どもたちです。部活を学生たちがいつもとヘリの音が違うので走って逃げたんだと。この目の前にいる4人の学生が、死ななくてよかったと本当に思った。こんなに危険な普天間基地は、即座に閉鎖をさせるべきだ。勝ち取らなければならない。いつまで私たちに危険を押し付けるのか。とても我慢できることではありません」

憲法の研究者として、そして生活者として訴えを続ける高良さんは国政の場で、人々の生活を中心にした政治を目指しています。選挙戦は明日から最終盤、3日攻防に入ります。あすは各候補者の様子をお伝えします。

参議院選挙は今月19日に繰り上げ投票が行われる竹富町を除いて、20日に投票、即日開票されます。