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憲法記念日のきのう憲法と平和について考える講演会が開かれ、憲法学者の志田陽子さんが日本の安全保障は国民の合意によるものでなければならないと訴えました。
講演会では憲法学者で武蔵野美術大学の志田陽子教授が日本の安全保障について語りました。
志田教授は日本が戦後、憲法9条や平和的生存権を掲げて平和国家としての姿勢を貫いたからこそ、戦争当事国にならずに済んでいると指摘。
そのうえで日本の安全保障政策は主権者である国民の合意に基づくものでなければならないと述べ、近年「平和を軽視する言論」や「平和の為の市民活動をおとしめる言論」により冷静な議論が難しくなっているとしました。
さらに2015年に憲法を新たに解釈して集団的自衛権を認める法改正がされたことなどを挙げ、国民に問うことなく実質の憲法改正がなされ、安全保障のために戦闘や攻撃への参加を肯定するような動きが本格化していると警鐘を鳴らしました。