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突然ですが、今週の金曜日19日が何の日か知っていますか?実は『いい育児の日』なんです。この育児に関するある調査結果が公表され、いつも我が子と向き合っているお父さんたちを取材してきました!今、育児を取り巻く環境が大きく変わろうとしています。

長く続いたコロナ禍ですっかり身についたステイホーム。

職場で、家庭で、いつも奮闘するお父さんたちに聞いてみました!家事や育児していますか?

30代「結構やりますね、普通に夕飯作ったりだとか。こうやって(子どもと)遊びに来てるのも自分も楽しんでやってるんで。できることはやります」

20代「やっぱり疲れている時とか面倒くさいなと感じることももちろんありますでも、家事はまだ楽しめてないですけどね、育児は楽しいです」

共働きの家庭や子どもの数が多いこともあって、お父さんたちからは家事や育児に対する前向きな声が続々出てきました。

そんな『うちなーパパ』は「イクメン」ということを裏付ける興味深い調査結果が発表されたのです。それが大手住宅メーカーが2年前に始めた男性の家事や育児についての調査『男性育休白書』。

白書から読み解く 男性の育児事情

小学生以下の子どもを持つ全国の20代から50代の男女9400人に調査したもので、男性が家事や育児に費やす時間は全国平均が週13.3時間なのに対し、沖縄の男性は17.1時間とダントツで1位に!

しかも家事や育児を行うことで幸せを感じているかを調べた幸福度の順位では福岡に次いで全国2位という結果に。

つまり。家では積極的に家事や育児を行い、『それに幸せを感じている』沖縄男性の姿が明らかになったのです!

30代「費やす時間があまり高くないと思ってたんですけど、沖縄の男性は忙しいですし、飲みも多いですし。子ども好きな人は多いと思うので、幸せを感じるというのはあまり違和感がないですね」

40代「家事育児をしている時、そうですね、楽しいですね。幸せを感じています。子どもたちのためや家族のためですので」

妻「沖縄が全国1位というのは知らなかったんですけど、周りに聞いてもみんな旦那さんがよくやってくれるって聞くので、なるほどという感じです」

白書から読み解く 男性の育児事情

子育てに前向きな男性が多い沖縄で注目されるのが『男性の育休』。妻の出産にあわせて育休を取る男性が増え、育休を取りやすい職場環境を目指す企業も増えているといいます。

そして来年4月には育児・介護休業法が改正されます。期間や申請の時期・雇用保険法の整備まで、男性の育休取得を後押しする内容になっています。勤続1年未満の非正規雇用者も取れるようになること、企業に対して育休の周知や取得の意思確認を義務付けるのも特徴です。

白書から読み解く 男性の育児事情

沖縄労働局 雇用環境・均等室 南 隆功さん「沖縄の場合は、子どもを誰か家族の方が見てくれるというようなところが結構多かったんです。でも核家族化が進んできて、女性の方が負担も大きいところもあって。男性の方が育児や家事をすることによって、女性の苦労もわかるし、職場の理解もより深まっていくのかなと思っています」

社員にとってより働きやすい環境の整備が企業に求められる中、県内でいち早く男性の育休取得に取り組んできたのが港湾運送事業などを行う沖縄荷役サービス。

約100人いる社員は仕事柄、男性が多く『育休』とは無縁でしたが、働き方改革の一環で男性の育休取得を奨励しています。今年はこれまでに7人が育休を取りました。

白書から読み解く 男性の育児事情

沖縄荷役サービス・阿野一郎社長「会社が育休を推奨しているのであれば、自分の有休がたくさんあるならそれを使っても休めるというふうな形で、有休を取りやすい雰囲気というか。より一層休みやすい環境が整えられてきているかなと思う。それが個人の豊かさにつながってくるんじゃないかと思う」

入社4年目の市川研太さんは、長女・千紗奈ちゃんの誕生をきっかけに約1カ月半の育休を取得。そこには生まれたばかりの娘と少しでも長く過ごしたいと願うこの時期ならではの親心がありました。

白書から読み解く 男性の育児事情

沖縄荷役サービス・市川研太さん「今、コロナの状態で、自分は産婦人科に一歩たりとも足を踏み入れたことがないんですよ。(病院の)受付玄関でしかやり取りしていないので、家で初めて会ったという感じ」

育休を取ったことで生まれた時間的な余裕。さらにこれまで知らなかった奥さんの苦労にも気づけたといいます。

市川さん「日頃からご飯作るのとか家の片付けとか大変だったんだなと、自分でやってみて改めて。育休が終わってからも、ちゃんと手伝わないといけないなと身にしみました」

妻・由子さん「ありがたいですね、本当に率直に。家事育児と一緒にお仕事も頑張って、一緒にやっていけたらなと思っています」

広がり始めた『男性の育休』。今後ますます増えていきそうです。

ご紹介したように、育休を取りやすい職場環境を目指す企業も増えていて、車や不動産の情報を扱う宜野湾市のプロトソリューションは去年、厚生労働省が行うイクメン企業アワードの特別賞を受賞しています。働きながら安心して子どもを育てることができる労働環境の整備が認められたということなんです。男性社員が積極的にイクメンを目指した結果ともいえそうです。

そしてこちらをご覧いただきたいのですが、今年の男性育休白書は沖縄が多くの項目で上位に食い込んでいて、育休の取得日数は4.9日で10位、家事や育児の数は7個で8位、トータルで家事や育児力が高いということで全国トップに輝きました。頑張るパパを家族も温かい目で見守ってほしいなと思います!

白書から読み解く 男性の育児事情