※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

今もなお押し寄せ続ける軽石が、人だけではなく海に棲む生物にも影響を及ぼしています。軽石が混ざったふんをする「マンタ」が撮影されていました。

ゆったりと泳ぐ雄大な姿が印象的なマンタ。11月12日に久米島沖で水中写真家・茂野優太さんが撮影した映像です。次の瞬間、驚きの光景が飛び込んできました。なんと、マンタが軽石混じりのふんを出したというのです。

マンタの排せつの様子を何度も見たことがある茂野さんは「プランクトンを食べる時に一緒に飲み込んだ可能性が高い」といいます。

水中写真家・茂野優太さん「マンタの排便をする行為は何度か見てきたが、そこに小さな粒みたいなものが混じっていてその違和感を感じた。違和感があったのでそのまま寄っていったらまさか軽石だったとは。マンタが軽石の下で捕食をするのを見ていたので、やっぱり体内に取り込んでいたんだな(と思った)」

沖縄美ら海水族館でマンタの飼育に携わる担当者は「マンタは腸を体の外に出して洗浄する特徴があり、軽石が体内に残る危険性は低い」といいますが「大きな軽石を飲み込めば排便では放出できなくなる可能性もある」とも話していました。

さらに、現場ではマンタが出したふんに含まれていた軽石をエサと思って飲み込もうとしていた魚もいました。

水中写真家・茂野優太さん「ダイビングの時は周りには軽石は全くない状態だったので、目には見えていない所でも生物に影響を与えているというのはショックな気持ちになりました」

マンタが軽石混じりのふんを放出 捕食の時に飲み込んだ可能性