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特集です。こちらは「ウミウシ」という海の生きものです。「海の宝石」とも呼ばれ、ダイバーの人気を集めています。そんなウミウシの、しかも沖縄限定版の図鑑が出たんです。このウミウシ、沖縄に何種類くらいいるんでしょうか!?

#IMAGINEおきなわ vol.103 「出た!図鑑 沖縄のウミウシ1089種」

ウミウシ。この愛らしくも不思議な生きもの。カラフルで美しい姿かたち。コミカルな動き。スルスル、どんどん歩く!泳ぐ!実は、かなりアクティブな生きものなんです。そんなウミウシへの愛がパンパンに詰まった「図鑑」が出ました

#IMAGINEおきなわ vol.103 「出た!図鑑 沖縄のウミウシ1089種」

夏!きらめく美ら海!輝くサンゴに美しい魚たち、には目もくれず、まるで地に這うような体勢のダイバーたち。いったい何をしているのでしょう?

#IMAGINEおきなわ vol.103 「出た!図鑑 沖縄のウミウシ1089種」

脇目もふらずに撮影しているのは、ウミウシ。名前は「ユキヤマウミウシ」です。海の中なのに!?

オーシャンブルー今川 郁(いまがわ・かおる)さん「山の日なので、ユキヤマウミウシは出したいなと思ってたんです」

#IMAGINEおきなわ vol.103 「出た!図鑑 沖縄のウミウシ1089種」

東京からのご夫婦ダイバー「(笑)出ましたね。ウミコチョウいましたよ。私はもうあれが撮れれば」

休憩中も、ずっとウミウシの話をしています。そう、彼らは「ウミウシオタク」なんです!この日は「ウミウシダイビングの日」。ウミウシ好きの、ウミウシ好きによる、ウミウシだけを見る、撮る、というダイビングです。

#IMAGINEおきなわ vol.103 「出た!図鑑 沖縄のウミウシ1089種」

ほぼウミウシだけを撮っている?

男性客「そうです、完全にウミウシだけ」

女性客「基本は全部ウミウシ」

女性客「ウミウシを撮る人で今川さんを知らない人多分いなくて」

#IMAGINEおきなわ vol.103 「出た!図鑑 沖縄のウミウシ1089種」

女性客「カワイイ~ 変態かって思われる」

女性が撮っていたのは大好きだという「キマダラウミコチョウ」。大きくて重い、立派なカメラで数ミリサイズのウミウシを夢中になって撮影します。

#IMAGINEおきなわ vol.103 「出た!図鑑 沖縄のウミウシ1089種」

名古屋からの男性客「こんな小さいのから大きいのまで1DVで30~40種類見せてくれる、本当に凄いと思っています」

那覇のダイビングショップ「オーシャンブルー」のオーナーガイド今川さんは、ウミウシ好きダイバーたちの間ではちょっとした有名人です。

オーシャンブルー今川さん「(ウミウシが)退屈しない程度にはポツポツ出てくれて良かったと思います。コンペイトウウミウシの大きいのいたり、ヒメマダラの大きいのがいたり、小さいのではウミコチョウの仲間とか」

#IMAGINEおきなわ vol.103 「出た!図鑑 沖縄のウミウシ1089種」

そもそもウミウシって一体何なんでしょうか?

オーシャンブルー今川さん「元々巻貝だったものが貝殻をなくす方向に進化している途中の生きものと言われています。色がいろいろカラフルなものがあったり、泳ぐウミウシがいたり生態が面白くて人気があります。一言でいうとカワイイ。つぶらな瞳があったり、動きがゆっくりでかわいかったりとか」

#IMAGINEおきなわ vol.103 「出た!図鑑 沖縄のウミウシ1089種」

2003年にダイビングショップを始めた今川さん。亜熱帯とはいえ、真冬はそれなりに寒い沖縄。冬はダイビング客は少なく、店を閉めて海外でガイドをしたり、スキーなど別の仕事をするダイビングガイドが多かったのですが。

オーシャンブルー今川さん「僕が20数年前に沖縄に来た時のイメージは、ケラマに行ってサンゴみて、カメみてっていうダイビングが主流だったと思うんですけども」

実は、ウミウシは夏よりも冬に多くみることができる生きものなので、

#IMAGINEおきなわ vol.103 「出た!図鑑 沖縄のウミウシ1089種」

オーシャンブルー今川さん「うちは冬場ウミウシやっていたお陰で、お陰様でずっとお客様が途切れることなく、夏よりも冬のほうがお客さん多かったりして」

そうして20年以上、ウミウシをさがし、紹介し、撮影し続けて、ことしの7月、遂に「沖縄のウミウシ1089種」という図鑑を発刊しました。

オーシャンブルー今川さん「沖縄にはこんなにウミウシがいるんだよということと、和名がなかったウミウシに新しく和名をつけたというのも特徴」

ウミウシは現在、世界で約4000種いるとされています。2020年に出た「新版ウミウシ」には日本でみられるウミウシ1260種が掲載されました。沖縄では過去に約650種ほど確認されていたのが今回かなり数が増え、今川さんはこの中で和名のなかった80種類の名付け親になりました。

そして、

オーシャンブルー今川さん「ロシアの研究者のサーシャさんという世界的に有名な第一線を走るウミウシ研究者がいて、その方と知り合った」

#IMAGINEおきなわ vol.103 「出た!図鑑 沖縄のウミウシ1089種」

サーシャさんの研究に協力したお礼として「ハンターズイア・イマガワイ(Hantazuia imagawai)」という学名がつけられ、今回和名を決めることになったのですが、

オーシャンブルー今川さん「イマガワミノウミウシでもいいんじゃないかって思うかもしれませんけど」

本の著者が自分の名前をつけてはいけない、というルールにのっとって今川さんが決めたのは「サチコミノウミウシ」そしてもう1種「ヒナコミノウミウシ」愛する妻と、娘の名前でした。

#IMAGINEおきなわ vol.103 「出た!図鑑 沖縄のウミウシ1089種」 #IMAGINEおきなわ vol.103 「出た!図鑑 沖縄のウミウシ1089種」

D それを知って?オーシャンブルー今川さん「(笑)大変驚いていました」D 喜んでいた?「はいもちろん」

#IMAGINEおきなわ vol.103 「出た!図鑑 沖縄のウミウシ1089種」

オーシャンブルー今川さん「まだ解明されていないウミウシ。今後はそういったウミウシたちを調べて、ちゃんと種を確定させて、それにふさわしい名前をつけられたらと思っています」

家族を愛し、ウミウシを愛し、家族に愛され、ウミウシに愛された男が出した渾身の図鑑。ウミウシ好きじゃなくても見ていたら、ウミウシに夢中になってしまう、かもしれませんよ!?

#IMAGINEおきなわ vol.103 「出た!図鑑 沖縄のウミウシ1089種」