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秋の正殿完成に向けて城内を飾る制作物の作業も佳境に入っています。浦添市では復元中の扁額の作業が報道陣に公開されました。

首里城正殿の玉座の間に掲げられる「扁額」は、王国時代に歴代の中国皇帝から贈られた御書をもとに作られたものです。

6月ごろの制作完了をめざす令和の「中山世土」の扁額は、平成の復元以降、分析が進んだ古文書などをもとに、前回は赤だった地板の色は「黄色」に、龍などがデザインされた額縁の文様は、絵から「彫刻」に変更されています。

2月末からは、額縁の彫刻に金箔を貼る「金箔押し」が始まっていて、3月17日には額縁の中央に据えられる正龍と呼ばれる龍の作業が公開されました。

繊細かつ深い彫りが目を引く正龍は、東京芸術大学の杉浦誠さんが彫り上げたもので、表情を潰さないよう薄く塗った飴色の漆を接着剤に、1枚ずつ慎重に金箔がのせられました。

漆職人諸見由則さん「(正龍は)ものすごく出来がいいこれぐらい彫れる人はほとんど沖縄に居ない」「漆で何度も厚く塗ってしまうと彫りや線がなくなってしまうので」「そういった所を特に注意している、それが一番彫刻(の塗り)に関しては難しいところ」

また、現場では指導を受けながら真剣な表情で手を動かす県出身の若手職人の姿もありました。

若手漆職人 伊是名純菜さん「(技術を)継承してこれからも沖縄で漆を続けられるように頑張りたい」

扁額の彫刻は2回に分けて、金箔が貼られたのち、高温多湿の正殿でも金の輝きが損なわれたり剥がれたりしないよう、金箔の上から木漆を一度塗ってふき取る仕上げの工程「金箔磨き」に入ります。