2025年11月9日投開票の南城市議会議員選挙が、11月2日に告示されました。
今回の選挙は古謝市長が議会からの不信任決議を受けて解散したことに伴うもので、選挙後に再度不信任決議案が提出された場合の対応が焦点になります。
今回の選挙は、古謝景春市長自身のセクハラ問題に伴って市議会が市長への不信任決議案を可決しましたが、市長が議会を解散したことによって行われます。選挙には定数20に対して25人が立候補しています。
QABなど県内報道機関が合同で立候補者にアンケート調査を行ったところ、選挙後の議会で不信任決議が提出された場合に賛成の立場を表明したのは25人中21人に上りました。
選挙後に開催される議会に不信任決議案が提出された場合、可決に必要な賛成は「過半数」で現状では可決される公算が大きく、古謝市長は失職し出直し市長選挙になることが想定されます。
これを受けて古謝市長は2025年11月2日、報道陣の取材に失職した場合の出直し選挙への出馬を前向きに検討すると表明しています。
記者解説/南城市議選
ここからは塚崎記者とお送りします。今回の南城市議選、古謝市長への不信任の対応が焦点となっていますが、立候補者の立場はどのような情勢なのでしょうか?
塚崎記者「はい。不信任決議案への対応についてQABなどが立候補者に聞いたところ、賛成は全25人中、21人でした。一方、反対を表明したのは1人、未定は2人、1人は無回答でした。議会は定数が20人なので、賛成以外の立場の人が全員当選しても、賛成側の議員が過半数を占める公算が大きくなっています」
不信任決議案が可決された場合の流れですが、市長は議会を解散できず失職し、50日以内に出直しの市長選挙が行われることになります。選挙は、早ければ年内に行われる可能性もありますが、この選挙の構図はどのようになりそうでしょうか?
塚崎記者「はい。まずは、古謝市長が出馬を前向きに検討する考えを示しています。一方、前県議の大城憲幸さんが出馬を表明しているほか、市政を支えた与党側からは県議の座波一さんを推す方針を決めています」
今回の市議選、そして予想される出直し市長選と、本来街づくりの在り方を議論すべき選挙が、市長のセクハラ問題という点にばかり焦点が、当たるのは残念なことです。一刻も早く、南城市政の正常化が望まれます。
