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2018年、県立病院の医師が心疾患を持つ赤ちゃんに医療ミスをしたとして、その家族が、県を相手に損害賠償を求める裁判が2025年12月17日開かれました。
この裁判は、本島北部在住の40代夫婦が、県立南部医療センター・こども医療センターの医師が医療ミスをしたとして県を相手に1億7000万円あまりの損害賠償を求めているものです。
2025年12月17日に那覇地裁で開かれた第1回口頭弁論で、原告側の意見陳述が行われ、父親が当時の状況や思いを述べました。
一方、県側は、訴えの棄却を求めています。
裁判終了後、家族らが那覇市内で会見を開き、提訴内容を説明しました。
訴状などによりますと心疾患を持つ当時、生後7か月の赤ちゃんが、2018年6月に手術のために入院した際、手術前の準備のために看護師が点滴用の針を刺したところ、赤ちゃんが泣き出し酸欠状態になったため点滴を中止します。
連絡を受けた医師が、負担を考慮すべきだったにもかかわらず、連続して点滴針を刺したことで赤ちゃんは意識を失い心肺が停止し、一命を取り留めましたが、重度の障害が残りました。
家族は、県と示談交渉をしていましたが、「責任はない」などと県が主張したため2025年9月24日付で提訴したということです。
この裁判は、2026年2月に弁論準備が予定されています。
