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南城市の古謝景春市長のセクハラ問題をめぐり南城市議会では9月26日、4度目となる不信任決議案が採決され賛成多数で可決されました。

古謝市長は市が設置した第三者委員会で職員へのセクハラを認定されていますが、市長は行為の一部を認めた上で辞職しない考えを示しています。

安谷屋正南城市議「これ以上市政の混乱状態を放置することは、今後の南城市、また市民にとって避けなければならないとの判断から、市長の不信任やむなしとの決断に至り」

審議は午後1時半過ぎから始まり採決では一人が退席し、議員18人による無記名の投票となりました。結果は、賛成15人、反対3人と出席議員の4分の3以上が賛成し、不信任決議は可決されました。可決後、古謝市長は報道陣に次のように述べました。

古謝景春南城市長「(録音の件は)恫喝したわけではありません」「これまで職員を本当に家族のように親しくやってましたから絶対そういうことはないということで」「みんなと相談をしながらどういう形で今回のものを決着つけるかということを含めて相談します」

宮城尚子南城市議「ここ1年半、被害者の人を放置してしまったという、加害者に近い議会としての行為をこれから正していかないといけないし、それを取り戻すための被害者救済の作業を議会も率先してやらないといけないと思う」

市議会で見守っていた市民からは、不信任が可決されると拍手が起こる場面もありました。

南城市民の女性「今まで訴えても訴えてもなかなかうまくいかなかったと思う。被害者の方に不信任決議通ったよって伝えてあげたいです」

南城市民の女性「被害にあった女性のこと考えると心がまだ痛い。一生消えないでしょ、こういうことはね人生を潰してさ、堂々とうそも通す」

古謝市長を巡っては、これまでにセクハラ行為を口止めしたとされる音声データが明らかになっているほか、セクハラを受けたと訴える市長の元ドライバーの女性との裁判が現在も行われてます。

4度目にして可決された不信任決議ですが、今後の流れを見ていきます。

不信任可決日の翌日から10日以内に古謝市長は「辞職」か「議会解散」を決める必要があります。

市長が「辞職」を選んだ場合辞職後、50日以内に市長選挙を実施「議会解散」を選んだ場合、解散から40日以内に議会選挙を実施することになります。

新しい議会で再び不信任が可決されると、この場合は市長は必ず辞職することになり、その後は市長選挙に突入することになります。

また、これとは別にどちらも選択しない場合、自動的に失職することも考えられます。

石垣市ではことし6月に中山市長への不信任決議が可決されましたが、8月に出直し選挙があり、中山市長が出馬し当選しています。

古謝市長は「関係者と相談する」としていて、今後の動向が注目されます。

4度目の不信任決議案が可決 古謝景春南城市長のセクハラ問題