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沖縄戦について学ぶワークショップが宜野湾市の中学校で開かれ、生徒たちが戦争に巻き込まれた住民の選択を追体験しました。宜野湾市では、戦争の悲惨さや平和の大切さを次世代へ継承するため、毎年、県内外での研修を通して人材育成を行っています。

その一環として、2025年9月16日に、普天間中学校で沖縄戦について伝える出前授業を実施し、1年生164人が参加しました。

ワークショップでは「もし、沖縄戦に巻き込まれたら大きいガマと小さいガマのどちらに逃げ、誰を頼るか」などの選択肢が示され、生徒らは回答しながら戦時下の住民がどのような判断に迫られたのかを追体験しました。

担当者は「小さなガマ」のチビチリガマに逃げたほとんどの人が「集団自決」に追い込まれ「大きなガマ」のシムクガマに逃げた人は助かったという、実際の出来事を紹介し、一瞬の判断の違いで人生が変わってしまう戦争の理不尽さを伝えました。

女子生徒は「信用している人とかでも集団自決を選んでいるのを見て、大変だったんだなと思いました」と話しました。

男子生徒は「そのひとつの判断だけで命を落とすというのが怖いと思いました」と話しました。別の男子生徒は「このことを自分より小さい人とかに伝えていきたいと思いました」と話しました。

この出前授業は、市内のすべての中学校で行われるということです。