ことしの夏。深紅の優勝旗をめざして全国でしのぎを削った選手たちが、ここ沖縄に集結！今度は、2大会連続の世界一をめざす負けられない戦いが始まります。
Ｕ18・野球ワールドカップに出場する日本代表メンバーの団結式が先週金曜日那覇市で行われ、夏の甲子園で活躍した選手を中心に、全国から選ばれた20人が顔をそろえました。
キャプテンに選ばれた横浜高校の阿部葉太は「大会２連覇となる世界一を目指したい」と抱負を語りました。
そして夏の大会優勝校・沖縄尚学からは、唯一の2年生で、チームのエース・末吉良丞が選出され「速いまっすぐとキレのある変化球で、どんどん空振りをとるピッチングをしてチームを勝たせたい。」と意気込みました。
きのう、那覇で行われた壮行試合。相手は、彼らの先輩！大学日本代表です。大学日本代表には、ことし春の六大学野球で三冠に輝いた興南高校出身、立教大学の4年、山形球道（やまがた・きゅうどう）や、同じく興南高校出身、亜細亜大学4年、山城京平（やましろ・きょうへい）。そして、読谷出身で早稲田大学3年の宮城誇南（みやぎ・こなん）がメンバー入りしました。
試合前、代表ユニフォーム姿でウォーミングアップをしていた末吉に声をかけたのが、宮城誇南。末吉と会話を交わしていると他の大学メンバーが握手を求めにやってくる一幕も・・・。
その後も、多くの先輩に声をかけられた末吉、メンバー紹介で名前が呼ばれると、球場から大きな歓声と拍手が贈られました。
始球式には、甲子園で733球を投げ抜き、沖縄水産を準優勝に導いた元エース・大野倫（おおの・りん）さんが行い、球場が盛り上がります。
試合は、高校代表が、大学代表先発・宮城誇南（みやぎ・こなん）の立ち上がりを攻め、2アウトながら2･3塁の場面を迎えます。
ここでバッターは、夏の甲子園・準決勝で沖尚からヒット２本を放った山梨学院の横山悠（よこやま・ゆう）。宮城は、センターフライに抑え、ピンチを脱します
宮城誇南「自分自身、セルラースタジアムで投げるのは初めてだったので、沖縄にいる時は、憧れの球場というか、一度は投げてみたかったとずっと思っていた球場なので、先発という機会を任せてもらって、ピンチは作りましたけどなんとか、ゼロで抑えることができたので良かったのかなと思います」
ピンチを切り抜けた大学代表は2回表、1アウトから大学の小島大河（こじま・たいが）。
高校代表・先発、健大高崎の下重賢慎（しもしげ・けんしん）が投じた7球目でしたが、ライトへのソロホームランで大学代表が先制点を挙げます。
4回表、大学代表は、先頭の興南出身の山形球道（やまがた・きゅうどう）がフォアボールで出塁すると、続く3番、4番と連続ヒットで満塁のチャンスを広げます。
迎えるバッターは、前の打席でホームランを放った小島大河。セカンド・奥村凌大（おくむら・りょうた）がスーパープレイを見せますが、その間に3塁ランナー・山形が、ホームを踏み点差が広がります。
大学代表の4回にマウンドに上がったのは、ドラフト指名の期待がかかる興南出身、亜細亜大学の山城京平（やましろ・きょうへい）。
末吉がベンチがベンチから先輩を見守る中、先頭の奥村を三振、次の今岡をライトフライ、そして、川口は、バットをへし折るサードゴロに打ち取り三者凡退。完璧な投球内容で沖縄のファンを魅了します。
山城京平「久しぶりですごく新鮮な気持ちで緊張したんですけど、投げられて良かったなとホッとしています」
ここまで、抑えられていた高校代表は、5回表。内野安打で出塁した坂本を送りバントで2塁に進めると2番・明徳義塾の藤森がフルカウントから8球目！センター前にタイムリーヒットを放ち、待望の1点をもぎ取ります。
しかし、大学代表が高校代表・投手陣に襲い掛かります。7回表、2アウトながら満塁の場面で打席には山形。カウント２ボール・２ストライクからの5球目。打球は三遊間を抜けてレフト前へ。これが、2点タイムリーとなり、相手を突き放します。
山形球道「満塁になって回ってくるって、わかった時に決めるというよりは、後ろにつないでやろうという気持ちで打席に立ったので、後ろにつなぐことができて、良かったです。自分は、沖縄の地元だと思っているので、興南高校の友達だったり沖縄の方の声援が、自分の背中を押してくれたという気持ちになりました」
試合は、大学代表が8対1で勝利しましたが、先輩たちの胸を借りて、一歩ずつ世界の頂点を高校代表の戦いは始まったばかりです。
高校代表の投手陣は大学生を相手に8失点となりましたが、９個の三振を奪う力投を見せました。そして、いよいよあすは、沖縄県選抜チームとの壮行試合があります。
試合模様は、QABのウェブサイトでライブ配信します。今日、明日の先発予告が発表されまして、日本代表の先発は末吉良丞(すえよし・りょうすけ）。対する沖縄選抜チームの先発は新垣有絃（あらかき・ゆいと）。甲子園優勝に貢献した沖縄尚学のWエースが対決します。
沖縄県を代表する選手たちが、日本代表を相手にどんな戦いをするのか？QABのウェブサイトよりライブ配信をぜひ、ご覧ください。
侍ジャパンU-18壮行試合 高校日本代表 対 沖縄県高校選抜
