著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

「マイカー社会」の沖縄で交通渋滞緩和などを目的とした基幹バスシステム導入に向けた有識者会議が、8月12日那覇市で開かれました。

推進協議会には、交通行政に関わる自治体の職員や県内のバス会社などが出席し、そのなかで、交通量の多い区間を結ぶ「基幹バスシステム」の導入などが話し合われました。

現在、検討されているのが那覇市のバスターミナルを出発し宜野湾市の伊佐から普天間・沖縄市を通る区間で、とくに通勤通学の時間帯に激しい渋滞が起こる宜野湾市伊佐から沖縄市胡屋と浦添市城間から那覇市安謝間では、2026年度以降に法規制のない「協力型」バスレーンの実証実験を検討しています。

県公共交通活性化推進協議会・池田孝之会長は「胡屋まで一気に通して基幹バスを先行的にやっていく、そうすると骨がしっかりできる早く中南部を貫く公共交通を作ることが大事」と述べました。

また、本島中南部の17市町村で実施した交通機関の実態調査では、2008年の前回調査からバス利用者がおよそ3%減り、マイカー利用者が5%ほど増えたことが報告されました。

その一方で、20年後には、高齢などを理由で運転できない人が中南部だけでおよそ25万人になると想定され、移動手段の確保が課題になると指摘しています。