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本島南部に住む30代の男性がSNSで知り合った人物からうその投資話をもちかけられ、暗号資産3300万円あまりをだまし取られる詐欺事件がありました。

警察によりますと2025年5月、本島南部に住む30代の男性が著名な金融トレーダーを装う人物とSNSでやり取りをするようになり「現金を暗号資産にして送れば確実に利益を得られる」と投資話を持ちかけてきました。話を信じた男性は12回にわたって、計約3350万円分の暗号資産を送金したということです。

男性が事前にダウンロードさせられた投資のアプリでは、利益が出ているようにみせかけるうその表示がされていました。

その後アプリのカスタマーセンターを装う人物から、不正がないか調べる検査金として利益の15%を送るよう求められたことを不審に思い、友人に相談したことから詐欺だと発覚しました。

SNS型投資詐欺や特殊詐欺の被害が県内で相次いでいますが県警が8月4日発表したまとめによりますと、2025年1月から6月までの特殊詐欺の被害額は、約2億6850万円と2024年の同じ時期より約1億円7000万円あまり増加していることがわかりました。

これは過去最悪となった、2024年の被害額を上回るペースです。

中でも警察官などを名乗り、偽の警察手帳や逮捕状を示し現金をだまし取るオレオレ詐欺が急増していて、被害額は1億6900万円と全体の6割以上を占めています。被害者の年代別では、20代が全体の約4割と最も多く、続いて30代と、若い世代でも多くの被害が報告されています。

県警は「警察官が電話やSNSなどで現金を要求することは絶対にない。振り込む前に家族や友人、警察に相談してほしい」としています。