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アメリカ統治下の沖縄を舞台にした小説の映画化に関連し、那覇市の中学校でスペシャルゲストを交えた交流会が開かれました。
6月8日、那覇中学校の生徒たちの前に現れたのは、映画「宝島」で主演を務めた俳優の妻夫木聡さん、広瀬すずさんと、大友啓史監督です。
映画「宝島」は真藤順丈さんの直木賞小説を原作に、アメリカ統治下の沖縄で基地から物資を奪って生活の糧にした「戦果アギヤー」と呼ばれる若者たちの人生を描いています。
交流会では妻夫木聡さんと広瀬すずさんらが参加した生徒たちと一緒に「沖縄の平和と未来」について語り合いました。
生徒は「宮森小学校の(米軍の)飛行機が墜落するシーンで広瀬さんが演技で泣き叫ぶシーンで、心にきて泣いちゃいました」と話しました。
生徒は「(宮森小米軍機墜落のシーンで)教師や子どもたちが運ばれている姿を見て、ぐっと来てしまって目を伏せてしまった。見ていられない悲惨、心が締め付けられた」と話しました。
広瀬すずさんは「会話の中で(宮森小の事故の)話が出てくるのが、東京に今住んでいるとなかなかない環境。いろいろ我々も想像したり、話を聞いたりして(撮影)現場に立っていた。伝わっていることがうれしく思う」と話しました。
妻夫木聡さんは「これからの自分たちがどうあるべきか、皆さんの子どもたちの未来をどうすべきなのか。これから一緒に手と手を取り合って考えていけるきっかけになれる映画になればいいかなと思いを込めて作りました。少しでもそれが響いてくれればうれしいです」と話しました。
映画『宝島』は9月19日に全国公開されます。