「めざせ甲子園」きょうは豊見城です。今年春の県大会、強豪を相手にロースコアの接戦を展開!チームの成長には涙のミーティングがありました。
今年春の県大会。優勝した宜野座を相手に惜しくも1点差で敗れましたが、ほぼ互角の試合を展開。着実に力をつけてきました。
豊見城 神谷 龍星 選手「強豪校にも引きを取らないぐらい良い勝負ができている」
豊見城 川満 怜維 選手「ランナーが出ても点を取らせない守備と、ランナーが出たら必ず送ったり1人ひとりのスキルが生かされてる」

チームが成長した背景にはある部員の存在が。リードオフマン・野原盛正(のはら・せいた)選手です。中学時代は東風平中学校の主力として全国3位に、県で一番優秀な打者に贈られる「打撃賞」を受賞。「野球をやり切った思い」が強まり高校野球はしないと決めていました。
豊見城 野原 盛正 選手「中学校で自分は野球は終わろうと思っていたが」「豊見城高校に一緒に行った同級生が楽しそうに野球しているのを見て、自分ももう1回やってみようかなと思った」「(中学時代の仲間が)甲子園という場所でプレーしているのを見て、自分もあそこの舞台に立って中学時代の仲間のように活躍できるような選手になれるんじゃないかと」
中学の頃、ともに全国の舞台で戦った仲間が野球を楽しむ姿、甲子園で躍動する姿が再び野球をするきっかけになりました。
しかし。
豊見城 野原 盛正 選手「最初は想像していた高校野球と違くて」「チームとしてのまとまり感がずっと薄いなと感じていた」「負けのミーティングがすごく多くて」

豊見城 金城 隆秀 選手「みんなダラダラしたり、あまり練習に本気で取り組んでいなかったり」「今までチームとして組織力があまりなくて、バラバラみたいな感じだった」
豊見城 野原 盛正 選手「自分はこのまま終わったら後悔するなと思った」「自分は甲子園という目標があったので」
チームがまとまらず試合では負けのミーティングが続く日々。そんなチームが変わるきっかけになったのが今年2月の練習後に開いたミーティングでした。
豊見城 野原 盛正 選手「普段はみんなの前に出て積極的に話せるタイプではなかったが」「最後は笑顔で高校野球を終わりたいと思ったので、このままじゃ駄目だと思って」「もっと1人ひとりが変わって欲しいと伝えた」

豊見城 神谷 龍星「盛正が日ごろ前に出ないけど、前に出て泣きながら言ってくれて、みんなが受け止めて」
豊見城 宮平 祥多 選手「野原からあんな思いを聞いたのは初めてで、それがみんな心に響いて頑張ろうなって」
豊見城 金城 隆秀 選手「このミーティングがあってみんなが集中して大会に向かっていくという意識が生まれた」
豊見城 野原 盛正 選手「ミーティングを終えて、いつもはそのまま帰る人が多かったが、自主練をする人が増えたり自分にここをどうやったらいい?とか質問してくれたり、1人ひとりの意識というか自分の気持ちに応えてくれてチーム全体の一体感が強くなった」

涙ながらに語った野原君の思いが1人ひとりの心を動かしチームが変わるきっかけに。そのミーティングの後にはみんなでスローガンも決めました。
豊見城 与那覇 了之 選手「絶対に負けない精神」「自分の弱さに負けず、それぞれが支え合うこと」「チームがチームとして戦い抜くこと」
これまでの自分たちを振り返り前に進むために。その覚悟と決意を言葉にしました。
豊見城 安里 和真 選手「日ごろの行動から試合に出ると思うのでそこら辺から変えるようにしてチーム全体の士気も上がった」

豊見城 金城 隆秀 選手「(ケガで)野球を離れようと思ったりしたが、チームが頑張っていく姿を見て、このチームでできることがあるならやりたいと思った」
1人ひとりの絶対に負けない精神が団結力を生み、試合途中で崩れることがなくなったメンタルや守備。強豪が相手でも接戦に持ち込めるようになりました。この夏にも「絶対に負けない精神」で挑みます!
豊見城 川満 怜維 選手「(今のチームは)気持ちとか思いはどこのチームよりも繋がっている。気持ちをしっかり持ってこの繋がりを生かして勝っていきたい」
「絶対に負けない精神!シャー!」

豊見城は浦添と対戦します。QABでは今年も14日から毎週土曜日夕方4時に「速報めざせ甲子園!」を放送します。番組では山城アナウンサーとMCをつとめてくれる野球部のマネージャーを募集します。挑戦したいというマネージャーはQABのホームページからご応募下さい。ぜひ挑戦してください!
「めざせ甲子園」あすは興南です。
