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2025年6月4日から沖縄を訪問されている天皇皇后両陛下と長女・愛子さまは6月5日、対馬丸事件の犠牲者を追悼する小桜の塔や記念館のほか、首里城公園を訪れました。

ご一家は2025年6月5日午前、81年前、アメリカ軍の潜水艦に撃沈され、1484人が犠牲になった疎開船「対馬丸」の犠牲者を追悼する小桜の塔を訪れ供花されました。

このあとの対馬丸記念館では、平良次子館長が館内を案内し、船が沈められた後に漂流した状況や事件でかん口令がしかれ生存者の苦悩があったことなどを説明しました。

犠牲者の遺影が並んでいる展示では遺影が犠牲者の4分の1しか残っていないと説明を受けた愛子さまから「肖像画も集めてみてはどうでしょうか」とご発言があったということです。

対馬丸記念館では生存者の髙良政勝さんや遺族などと言葉を交わされています。

生存者・髙良政勝さんは「皇室が関心を持ってくださっていることは、記念館にとってありがたいこと」と話しました。対馬丸記念館・平良次子館長は「短い時間で、短い言葉しか交わしていないが。(資料館で)やろうとしていることや、亡くなった人、体験者のつなぎになっているということは感じていただけたと思う」と述べました。

6月5日午後には、それぞれ紺と黒のかりゆしウェア姿で首里城公園をご訪問されたご一家。

開催から50年の節目を迎えた国際海洋博覧会の企画展を視察されたあと、2025年秋の完成を目指す正殿の工事区域では正殿を覆う素屋根に併設された見学エリアからガラス越しに建設途中の建物をご覧になりました。

復元に携わる宮大工らに平成と令和の首里城の違いを質問されたり笑顔で声を掛けられる場面もありました。

宮大工の後藤亜和さんは、同世代の愛子さまについて「私と目を合わせて話してくださって話しやすかったしすごい安心できる方だなと思った」と話しました。

ご一家はこのあと、東京に戻られる予定です。