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2026年秋の完成を目指す首里城正殿の装飾で、県への寄付金を活用して製作された「鬼瓦」と「妻飾」が5月22日に設置されました。
獅子を陶器でかたどった「鬼瓦」は首里城の厄除けを担い、阿形と吽形の1対が正殿屋根の正面と背面に据え付けます。壺屋陶器事業協同組合と県立芸術大学などが県に寄せられた基金を活用して制作しました。
その取り付けはパーツを2つに分けて行われ、重さ・およそ130キロの顔の部分をクレーンで吊り上げ「降棟」と呼ばれる屋根の先端に先に設置されていた下部と組み合わされました。令和の鬼瓦は、平成の復元時よりおよそ1.1倍大きく壺屋焼き特有の飴釉やオーグスヤなどの釉薬が用いられ琉球王国時代により近づきました。
「鬼瓦」造形担当・新垣光雄さんは「今回で首里城は燃えない力が入っていますので、見てすごいなと感動が伝われば一番ありがたい」と述べました。
さらに、基金で製作されたのが、正殿正面の中央に飾る「唐玻豊妻飾」。阿吽の龍や火焔宝珠などの木彫刻は富山県で制作、1月に納品されたあと金箔や塗装の彩色作業が行われ、きょう、向拝正面のS字型の唐玻豊の下に取り付けられました。