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首里城の再建が大きく進む2024年は「辰年」です。正殿の前に鎮座する「大龍柱」の制作が2月20日に沖縄県うるま市で始まりました。

玉城真由佳アナ「首里城の造形物の中でも、一際、目を引く大龍柱の本格的な加工がきょうからスタートしました」

首里城のシンボルの1つで正殿の正面に立つ「大龍柱」の制作には平成の復元の時と同様に与那国島で調達された「フルシ」と呼ばれる細粒砂岩が使われています。

うるま市の工場では岩を粗く削って大まかな形を造っていく「粗彫り」が始まりました。

「大龍柱」は高さが4mにもなるため令和の復元では最新のテクノロジーが欠かせません。あらかじめ3Dスキャンした石膏模型をもとに彫刻を小さな升目に分けて1カ所ずつどこまで彫り進めるか割り出すことで、より早く正確な作業ができるようになっていて平成の時には1年かかった粗彫りの工期を半年以下に短縮できるといいます。

その他にもプロジェクションマッピングで模型を彫刻に映し出すなど令和の復元ならではの技術が用いられています。

琉幸建設・伊計安さん「県民のみなさんが待ち続けた大龍柱を加工できる段取りが整いましたのでこれから急ピッチで作業を進めていきたいと思う」

沖縄県によりますと大龍柱の粗彫りは6月までに終わる予定でその後、形を仕上げる”詳細彫り”を行って2026年の完成を目指します。