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2024年1月2日、羽田空港で海上保安庁の航空機と日本航空の旅客機が衝突する事故があり利用者に大きな影響を与えました。那覇空港では2024年2月8日、航空機事故が起き、多数の負傷者が出たことを想定した、緊急対応訓練が行われました。

この訓練は、那覇空港事務所が緊急時の連携強化を目的に実施されたもので、空港関係者をはじめ消防や警察、県内の医療機関などからおよそ250人が参加しました。

訓練では、エンジントラブルで那覇空港に着陸した飛行機が滑走路から外れて炎上し、50人以上の負傷者がいる想定で実施されました。

常住智史記者が「事故発生からおよそ20分が経ちました。ドクターヘリが現場に到着し、これから重傷者の搬送を行います」と伝えました。

事故を覚知した空港の消防隊員や関係者らは、消火活動や乗客の避難誘導といった発生直後の対応だけでなく、乗客のけがの容体に応じて治療の優先順位を決めるトリアージを行い、DMATの医師や看護師らが、緊急度の高い人をドクターヘリに搬送しました。

参加者は、負傷者の状態を把握し駆けつけた医療関係者に伝えながら、乗客の照会を行い、取り残した人がいないかチェックしていました。

那覇空港事務所・古堅厚弘空港長は「(訓練で)関係者が連携できていることが確認できたと思っています。こういった訓練を通じて関係者と連携をして、ひとりでも多くの人命救出救助するということが重要だということを(羽田空港の事故を通じて)改めて強く感じたところ」と話しました。

那覇空港は、今後も医療機関を含めた連携の強化を図り、不測の事故に備えていました。